鍼(はり)初めて!

睡眠不足で肩こり、腰痛がある40才代の女性患者Bさん、鍼治療は初めてです。オデコの治療点に爪を立てるだけで、のけぞって無意識に鍼を拒否する態度。よっぽど恐怖心があるのだと思います。それでもBさんには、山元式新頭鍼治療(YNSA)が合っている予感がしました。多分、正直な感性を持っておられるように感じたからでしょう。そこで、考える時間を与えず、淡々と鍼を刺していきました。

合谷診:(人差し指と親指の間の触診)左に圧痛点があるので、左上腕診、左膝診を行う

上腕診:頸椎(0)、胸椎(0)、腰椎(0)、脳幹(0)、大脳(0)

膝診:頸椎#1~7(2)、胸椎#3~5、#12(2)、腰椎#4~6(1)、大脳(1)

首診:左腎(0)、左膀胱(1)、左肝(0)、左胆(0)、左心包(0)、左三焦(0)、左胃(0)、

左脾(0)、左小腸(1)、右膀胱(1)、右肝(0)、右胆(0)、右心包(0)、右心(0)、右胃(0)、右手小腸(1)、右肺(1)

合計11本置鍼。

「実は、目が疲れていて辛いんです。」

「そしたら、目に効く治療点があるので、鍼を刺しますね。」

と、目に効く鍼10本をオデコに刺しました。もうこの辺りでBさんは、鍼を頭に刺すことに慣れてきたようです。何の違和感も感じなくなっています。むしろ、気持ち良さを感じるようになって来ました。

「鍼を刺しているのに、リラックスしてゆるんでいる感じ・・・・これは、凄い。」

独り言のように喋っています。23本全てを刺し終えると、Bさん眠くなって来たようです。奥にあるベッドでゆっくり寝ていただくことにしました。不眠で悩んでいたBさん、あっという間に眠り、小さなイビキをかいています。しっかり30分休んでいただきました。

「名刺もらっていいですか?」

「どうぞ、どうぞ沢山持っていって下さい。」

と4~5枚の名刺をお渡ししたのでした。