あちこちが痛い患者さん

 

初診の60才代女性患者Cさん。2年前に左膝関節を人工関節に替える手術を行い、しっかりと立つことは出来るようになりました。しかしその代償として、右ふくらはぎ外側の感覚が鈍く、触れるとピリピリする感じです。また、横からの動きに対応しづらいそうです。首痛、右股関節痛、突発性難聴、両手はへバーデンで指が変形しています。また右母指球が陥没し猿手(さるて)と呼ばれるような状態になっています。様々な個所に痛みが生じると、ブロック注射で痛み止めをしていたそうです。手足に静脈瘤があり、触れると痛いそうです。

様々な個所に痛みを感じているCさんですが、自律神経を整えて、次に内臓を整え、今回は突発性難聴とへバーデンの治療を行いました。

合谷診:(人差し指と親指の間の触診:左、左上腕診、左膝診を行う)

上腕診:頸椎(0)、胸椎(0)、腰椎(0)、大脳(0)、小脳(0)

膝診:頸椎#1~#7(3)、胸椎#3~#8(1)、腰椎#2~#6(2)、大脳(1)、小脳(1)

首診:右腎(0)、右三焦(1)、右胃(0)、右脾(1)、右小腸(1)

左腎(1)、左膀胱(2)、左肝(2)、左心包(0)、左心(2)、左三焦(1)、左胃(0)、左脾(1)

上記19本置鍼。

右耳の難聴に対して7本の置鍼。次に右手のへバーデンに対して、右足のヒラメ筋を緩めます。この治療に関しては、掲載したYouTubeに詳しく説明しているので、興味ある方はご覧ください。

「どうですか、右手を動かしてみて下さい。」

「・・・・・動かしやすくなっている。」

「足の毛細血管の色が薄くなってきましたね~・・血流が良くなってきています。」

一番細い鍼を足首内側に刺して、鍼を上下に動かします(雀啄=ジャクタクと言います)。これが効いたようです。手のひらの血色も良くなってきました。左手にもへバーデンがあるため、左足首内側にも同じように雀啄を行いました。色々なところに痛みを感じているCさんには、通院することをお勧めし、2回の予約日を設定して次回の治療を確保しました。