60才代の女性患者Bさん、朝左足首親指を思いきってモノにぶつけて、親指痛はもちろん、胃が痛く気持ち悪いそうです。左親指は湿布綿を貼っています。こんな時も、いつものように自律神経を整えて、内臓の状態を診断し整えることで、胃の調子がよくなることがあります。
合谷診:(人差し指と親指の間の触診)左に圧痛点あり→左の上腕診、膝診を行う
上腕診:頸椎、胸椎、腰椎
膝診:頸椎#3、#5、#6、(2)胸椎#1、#9、#10、(2)腰椎#1、#2、(1)大脳(1)、小脳(1)
首診:右腎(1)、右膀胱(4)、右肝(1)、右胆(0)、右三焦(0)、右脾(1)、右しょうちょ(0)、右肺(0)
左腎(0)、左心包(0)、左心(1)、左大腸(0)、左胃(1)、左脾(1)、左小腸(0)、左肺(0)
上記17本の置鍼
上記置鍼でBさんの胃痛は無くなりました。特に、胃の治療点に置鍼した時点で、胃の痛みが無くなったのには驚きました。山元敏勝先生の凄さを改めて感じた次第です。しかし、左足親指はまだ痛みがあります。そこで、私が見つけた足の治療点にお灸をすることにしました。
「どうですか・・・親指は?」
「・・・・今までジンジン痛かったのが、ここの一部になりました。」
「そしたら、もう少し続けますね。」
と何壮もお灸をしていき、
「今度はどうですか?」
「・・・あっ全く痛くないです。」
足の治療点に爪で押圧すると、とんでも無く痛く、足への鍼は恐怖感がある患者さんが多いのです。そこで、最近は、お灸をするようにしています。気持ち良く、しかも効果があります。特に寒くなる今からは、ぴったりの治療法だと思います。鍼灸師になって本当に良かったと思う瞬間です。