便秘

 

「先生、食欲が全然ない。」

と、来院するやいなや60才代の女性患者さんが訴えます。よくよく聞いてみると2週間ほど便秘だそうです。そんな状態で食欲がないのは当たり前です。カラダはいかに排斥出来るかが食べることより大切なのです。このことは、1日1食にしてカラダと向かい合うとよくわかります。私は夕食の1食だけですが、とりあえず朝に排便。そして昼過ぎになると腸の動きを感じもう1度排便するのがだいたのパターンです。

カラダが排泄することに集中しているのがよく分かります。胃は働く必要がないのですから、血液は排泄する腸に集中しているのだと思います。カラダを空(カラ)にすることがカラダに大切なことなのです。カラになった状態で食事を取ると、消化に集中出来るのだと思います。非常に単純ですが、これが自然の理(ことわり)だと思います。

「先生、お茶漬けくらいだったらええの?」

「何言よんの・・・お茶漬けなんかで食べたら、何も噛まんじゃろ胃に流すだけじゃろ、そしたら胃に負担がかかろう・・・・基本的に25回くらい噛んで唾液を出さんと・・・そんなことしよるけん、胃が重うなって内臓が下がってしまうんよ。ほじゃけん、お腹辺りが張っとろう?」

「しんどい・・・」

「そんなん、当たり前じゃ・・・・もっと、カラダのこと考えてあげんと、いかんのよ。」

未だに多くの人は食べる事ばかり考え、排泄するこの大切さを感じていない人が多いように思います。全く逆です、私は排泄することを考え食べています・・・・野菜繊維を多く取り、しっかり気持ち良く排泄するという目標を立てて、食べます。これは、小学生の高学年に神経性胃炎、中学生の時、便秘に悩み苦しくたまらなくなった体験からの学びです。それ以来、甘いものを食べないで野菜を沢山食べるように心掛けました。確か10年間位甘いものは食べませんでした。

まあ、立派な事を言っていますが、お酒だけが楽しみなので・・・100点満点なんかじゃありません・・・・まあ~70点かな。