90才代の男性患者Bさん、今月に入って睡眠不足で悩んでおられます。「高齢者 睡眠不足」で検索すると、様々な理由が列挙されておりBさんがどれに当てはまるか、分かりません。ただ、納得がいく説明があったので紹介します。
『生活習慣を整えて不眠を改善するためには、メリハリのある睡眠習慣を身に付けることが大切ですが、そのためには眠い時に寝床に付くのを心がけましょう。
高齢者の中には「やることがないから寝る」という方も多く、昼間に午睡する・夜も早めに寝るというケースも多いのですが、不要な睡眠をとると日中の活動時間が減り夜の睡眠の質が落ちてしまいます。
質のよい睡眠をとるために体のコンディションが整うのは平均して午後10時半ごろなので、なるべく遅くまで起きていて、本当に眠くなるまで床に入らないようにしましょう。
また、日中の午睡前にカフェインの入ったコーヒー・紅茶などを飲むと、寝起きにスッキリするのでおすすめです。』
Bさんは几帳面な性格なので、毎日の生活パターンが決まっているようなのです。驚いたことに、午後6:30には入床するそうです。これでは、眠れる訳ありません。
「そんなに早く床についたら誰でも、眠れませんよ。」
「・・・いや、そういう生活をしとるけん、中々変えられん。」
非常に頑固なBさんですが、「質のよい睡眠をとるために体のコンディションが整うのは平均して午後10時半ごろ」ということをしっかり説明して、「眠い時に寝床に付く」という生活習慣を作るように説得しようと思います。