大沼四廊先生の著書「がんの盲点 白血病はがんではない」からの抜粋です。
『ストレスとカメ腹
卵巣は、女性の骨盤の中にある一対の母指頭大で楕円形の器官です。卵子の産出とともに女性ホルモンを分泌し、卵胞ホルモン、エストロゲンの作用で受精の準備が始まり、黄体ホルモン、プロゲステロンの作用で子宮内膜の分泌相への変化、脱落膜形成、妊娠維持、乳腺発育などの生理的に重要な役割をし、受精ができなければ、左右それぞれ膈月に排卵します。この卵巣も、男性の前立腺同様、ストレスの影響を大きく受けます。
特に女性の骨盤は、男性のバケツ型に比べ広くて浅いナベ型をしている関係で、ストレスのかかりやすい右側の骨盤は男性よりも歪みやすい構造をしているのです。右の骨盤が歪むということは、骨盤の中に張り付いている腸骨筋が硬直していますので、その硬直した筋肉の中を血管が通るため、常に右側の内腸骨動脈や静脈などの主要な血管は締め付けられている状態になりやすいのです。
わが国では、昔、がんの発生率が低かった時代に、がんをがんとは呼ばず「亀バラ」と呼んでいました。亀バラは文字通り亀の甲羅のような腹の硬さから来た呼び名です。それでは、なぜがんにら患する患者のお腹が甲羅のように異常に硬くなるかといいますと、やはりストレスによる内臓の硬直と血管の圧迫による循環障害が原因です。
循環障害によって骨盤の中にある腸骨筋や腰椎を前から支えている大腰筋、腰椎を後ろから支えている脊柱起立筋などの大きな筋肉が硬直します。本人の力では緩むことができない状態にまで硬くなっています。そんな状態の中で、当然卵巣動脈や静脈も圧迫されることになります。その結果として卵巣嚢腫や卵巣がんを発症するのです。それもほとんどが右側に発症しています。前立腺同様に、右側の骨盤にストレスがかかりやすいことと一致しているのです。西洋医学では、早めに手術をして、取り切れない部分については、抗がん剤を用いて対応しています。また、担当医が再発や転移を恐れるあまりに、まだがんになっていない卵巣や子宮など他の臓器も余分に摘出されるケースも多発しています。』
まだがんにもなっていない臓器を摘出することが、治療なのでしょうか?私には、暴力のように思えます。それより、様々なストレスを断ち切り血の質を良くして、カラダの歪みを取る事が最も大切なことと思えるのですが・・・