昨日に続き昭和41年4月7日(木曜日)の国会で、森下敬一先生が参考人として述べられたお言葉を記載します・・・・・その前に、森下敬一先生は、つい最近までお元気で研究され、研究先で亡くなられたそうです(享年91才)。見習うべき生き方です。今後、森下敬一先生の研究を出来る範囲で、勉強するつもりです。下記は、ガンの治療方法です。
『そのためには、一つの方法としましてやはり絶食あるいは食餌療法――現在の栄養概念というのはたいへん混乱をいたしておりまして、先ほど申し上げましたように、食べものが血になり、血がわれわれの体細胞に変わっていくわけですから、われわれは何を食べてもいいということでは決してございません。われわれの体質を決定するものは食物の質であるわけですから、食べものの質は厳に吟味しなければいけない。にもかかわらず、何を食べてもよろしいという考え方が現在一般に広げられているわけでございますが、そういうことではなくて、人間本来の食べものに切りかえるべきである。人間というのは元来草食動物でございまして、草を食べる動物でありますから、植物性のものに食べものを切りかえる必要がある。それから絶食療法を試みるというようなことでガン細胞を赤血球に逆戻りさせることは理論的にも、そして実際的にも可能であります。そのほか、理学的な療法といたしまして、たとえば静電気による療法であるとか、あるいはオゾン療法であるとか――この静電気並びにオゾン療法というのは血をきれいにする、浄血する作用を持っておりまして、こういう方法が試みられなければならないのではないかと思います。
先ほどから申し上げておりますように、ガンという病気は決して局所病ではございませんで、体質もしくは血液の質が悪くなったために起こる病気でございます。全身病でありまして、局所を切りとったからそれでなおるというような考え方は私は賛成できません。あくまでも全身病として血をきれいにしていくという立場でガン対策というものを考えていかなければいけない。ガンだけではなくて、現在文明病としましてたくさんの病気が多発いたしておりますけれども、こういうもろもろの病気をなくすために、先ほどから再三申し上げておりますように、食べものが血になり、血が体細胞に変わっていく、そういう考え方を土台にして血液を浄化していくということが非常に大事なことである、これはガン対策にも通ずる基本的なものの考え方であらねばならないということでございます。』