ガン

私の鍼治療では、ガンの患者さんを治すことが出来ませんでした。そこで、「血液の質と流れ」が重要であると感じている時、名古屋の大沼四廊先生の治療を受けた患者さんの録画動画を見せてもらいました。

「これだ!」

とその時思い、その日の内に大沼先生に連絡し、体験治療を受けることが出来ました。その大沼先生は、森下敬一先生に20年間も学ばれたのです。その森下敬一先生の本を今じっくり読んでいます。ガンについての一説をご紹介します。

『クスリではガンを治せない

この章では食生活と病気の関係について、とくに、現在どんどん患者が増えているガンを中心にお話しします。

日本は死亡原因の約3分の1がガンで「ガン大国」いってもいいでしょう。お茶の水クリニック(森下敬一先生のクリニック)を訪れる患者さんの8割ほどがガンです。その多くが、現代医療では難治と見離されたような患者さんでしたが、自然医食療法(森下自然医学の食事療法)で、確実に快癒されていっております。

ガンも、食事内容を改善することで治すことができます。というより、むしろガンという病気の性質上、食事療法の効果が出やすいのです。

1982年、全米科学アカデミーは「食と栄養とガン」というレポートでガンが「肉食によって増えること」「穀物と野菜食で予防できること」を大々的な調査データに基づいて発表しました。その発表は当時、世界的なセンセーションを巻き起こしました。しかし、実はその時点ですでに、私ども森下自然医学ではガンの予防だけではなく、治療面にまで食事療法を活用していたのです。

前述したように1966年、国会でのガン対策の審議において、私は食生活の重要性を指摘し、「玄米菜食でガンは治る」と証言しています。一方、その時同時に招聘されていたほかのガン学者たちは、その提言を真摯に受け止める事はなく、「5年以内にガン治療薬ができる」と答弁していました。しかし現在、いまだにガンの予防治療に神に有効性を発揮するクスリはできていません。その気配すら見られていない状況です。

そもそも、クスリや手術・放射線などでガンは治りません。「早期発見、早期治療」の呼びかけはもっともらしく聞こえますが、要するに早期に発見されたガン腫を即刻、手術で切除したり、抗ガン剤で攻めたりするだけの話で、ガンができないようにすることはもちろん、ガンを治療させることもできていません。

進行状態(ステージ)によっても異なるとはいえ、過剰な治療がむしろ心身にダメージを与えたり、再発リスクを高めたりして、それが早期死亡と言う結果に至ることも多いのです。』

これを読むと、一筋の明るい光線が見えます。私は今後この方向で仕事を進めます。