操体法治療

70才代の男性患者Cさん、最近は体調が良いので月に1回の通院です。今回も前回同様、操体法の治療となりました。まず、畳の上で骨盤調整。仰向けで脚の左右差はあまりないのですが、右ソケイ部を押圧すると痛みがあります。そこで、左脚を伸ばした状態にして、ゆっくり右カカトを踏み込む操法を行います。これで、右ソケイ部の痛みが無くなりました。今度は、左の鎖骨の胸骨寄りのくぼみを押圧。痛みがあるので、肩甲骨付近に硬式ボールを3個置いて、Cさんに仰向けで乗ってもらい、気持ちよくほぐしてもらいます。これで、鎖骨の痛みが消滅。この操法は、Cさん以外の患者さんにも行なっています。

「今回は、足揉(も)みから始めましょう。ベッドの方に移ってください。」

「はい、分かりました。」

ベッドを足揉みがしやすい高さに上げて、丁寧に10分ほど行いました。その後はCさんの頭側に移動し、私は大きな青い健康ボールに乗ってCさんの後頭部を水をすくうように触れる操法。

「何かカラダの方で、変化があったら教えてください。眠くなったら眠っていただいて結構です。」

しばらくするとCさん右腕を動かし始めました。

「腕どうかしました?」

「何か、じんじんしてしびれた様な・・・重だるい感じがします。」

そこで、右のオデコにあるC点とよばれる治療点に右中指を触れ、

「だるい所に、ゆっくり呼吸を通すようにしてみてください。その後、2呼吸ほど普通に呼吸して、また再び呼吸を通してください・・・これを、しばらく続けてください。」

しばらくすると、落ち着いてきたのですが、再びじんじんしてきました。そこで、足に見つけた治療点に軽く中指を触れることにしました。しばらくして、

「今度は、どうですか?」

「・・・・・大丈夫です。血の流れが良くなった感じです。」

足にあった圧痛点も無くなったので、再び足揉みをして終了となりました。Cさんには操体法が合っている様です。