健康で長生きする方法2

(写真は、患者さんからいただいた長期間熟成した美味しい味噌)

森下敬一先生の健康で長生きするための10ヵ条の第6条をご紹介します。これは、塩に関する研究を20数年されて分かった事実です。一般常識とは、真逆のことになります。驚くべきは、減塩すると逆に血圧が上がるそうです。減塩・無塩は自殺行為だとおっしゃっています。ごゆっくりお読みください。

『第6条権威主義に惑わされない

患者と言う立場だと、医者のいうことは何でも信じてしまいがちです。しかし、科学的な根拠などないにもかかわらず、誤った方法を患者に指導するような医師もいます。そのような誤りがなぜ生じるのかという“元”をたどると、たいていはアメリカを始めとする外国の、権威がありそうな理論の二番煎じだったりすることが多いのです。

日本の医学界には、欧米の学説といえばありがたがる傾向が存在します。たとえば、「塩分過多が高血圧、胃がんの原因」などと言われます。しかし、これは欧米流の医学情報を鵜呑みにしているだけなのです。欧米人は肉食のため塩分過多になりやすいのですが、それならば肉食をやめればいいのです。塩分自体は、通常たくさんとっても血圧は上がりません。これは109ページで示したとおりです。

塩分は適量を取る必要があります。免疫機能を高め、血管や細胞の組織機能を活性化するからですが、不足すると人間の体内では塩分を作ることはできません。逆に、不要物は排出されてしまいます。したがって減塩すると、体内自衛本能の「レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系機能」賦活されて腎臓でNa再吸収が促進され、血中Na量が高まるのと同時に血圧も上がり、生命維持が図られます。

合理的に考えれば、塩分は過不足なく摂取するよう勧めるべきで、不用意にセーブするのは誤りです。減塩指導する医者は医師はたくさんいますが、そんな権威主義に惑わされたり従ったりしてはいけません。減塩・無塩は自殺行為です。昭和30年代初めから日本の自然食運動を展開してきた私の立場から言えば、現在日本人の塩分摂取量は多くありません。むしろ下がりすぎです。「塩分過剰による高血圧性多発」との医学的根拠がそもそも間違いです。私は、20数年前から実験・研究を行ってきましたが、判明したのは「塩は原則として血圧を上げない」と言う事実でした(ただし100人中1~2人の割合で存在する”塩分感受性の高い人”の場合は血圧上昇が起こりえます。この特殊例を一般化することから間違いが起こったのです)。

むしろ塩は、生命エネルギーである“気”の動向から判断すると、脳や自律神経、内臓組織そして自然治癒力、免疫力などをしっかりと増強させる食材だったのです。

一般に蔓延する風潮「減塩、禁塩」を続けていれば、やがて男性の女性化現象や低体温症、発達障害、あるいは認知症なども増えてきて、収拾のつかない事態になる事は必定です。』

今日の具沢山味噌汁は、少々味噌多めで濃くなりましたが、この第6条を読み、全く問題がないこと、少々濃い味噌汁の方がいいのだと、嬉しくなりました。