号鼓

 

私の知人から、太鼓を打ってカラダを整えて、心も整えるワークショップに参加するという話を聞きました。

『それって、弟が毎朝やってる事!』

と思ったのです。私の実家は東温市の山奥にある神社の宮司をしています。弟がその家業を継いでくれています。朝、太鼓を叩いて1日の始まりを記します。これを、「号鼓(ごうこ)」といって御本殿を清め、地域の人々の心を鎮め正すための太鼓だそうです。その後に祝詞を唱えるのです。

私も幼い時、父親に連れられ父親が叩く太鼓の横にすわり、

「ドドン、ドンドンドンドン・・・・」

という心臓に響く波動を全身に浴びて、緊張した経験を思い出しました。小さなカラダには太鼓の波動が直接伝わり心臓から揺さぶられるような衝撃を浴びます。これがお清めなのだと思います。この太鼓の波動を浴びるだけで身も心も清まる神道。これは、治療の道に通じます。私も最終的にには弟の太鼓が聞こえる場所で、治療をするのが一番よいのかも知れないと思うのです。

いずれにしても、あじさいの杜鍼灸院を始めてまだ、7年目。これから私の元へ全国の患者さんが集まる様な鍼灸院になれば、限界集落といわれるところで開業しても経営が成り立つ事でしょう。それが出来るように精進いたします。