50才代の女性患者Cさん、左股関節が痛くなり40分間以上歩くことが出来ません。医師からは、手術を勧められています。そんなCさんが、1回の治療で良くなり、Cさんの家族知人から驚きの声があったそうです。今回で3回目の治療ですが、確かに良くなっておられます。しかも、あまり置鍼数(1回目4本)が多くないのです・・・・一体何があったのでしょう?
私自身、よく分かっていないのでもう少し客観的に考えてみたいと思います。まず驚いたことは、以前は中途覚醒してトイレに行くのが当たり前だったのに、それがなくなったことです。確かに足に見つけた膀胱治療点に左右合計3壮お灸をしています。また、左股関節痛狙いで、足に見つけた治療点に合計6壮お灸をしています。2回目の治療でも、膀胱と腎臓の治療点に1壮ずつお灸をしています。
客観的に、このお灸と、治療点を探す時のてい鍼(銀棒)押圧の痛みが効果的だったと考えられます。押圧の痛みにより、脳が危機感を感じ、βエンドルフィン(神経伝達物質)という脳内モルフィネを出すため診断点の痛みが薄れるのです。3回目の治療でCさんは、次のようにおっしゃっています。
「先生、その日の夕方ころから、股関節が痛くなっても翌朝起きると、治っているんですよ。」
これは、中途覚醒しないで熟睡出来ているからでしょう。その後、置鍼数は2回目、2本。3回目、3本と置鍼の数が少なくなっています。確実に良くなっています。和式トイレに行けなかったCさんが、今では行けるようになったのですから・・・・今後とも、Cさんの変化の様子をお伝えしようと思います。