去年11月20日にYNSA学会があり、その録画をやっと見ることが出来ました。そこで、山元敏勝先生の娘さん、山元美智子先生が、山元先生の生い立ちから現在に至るまでのお話をしてくださいました。ニューヨークでのヘレンさんとの運命的な出会いがあり、結婚。全くドイツ語が喋れない山元先生は、ドイツでの就労ビザがおりません。やっと就労ビザがおり、ケルン大学病院で働くことが出来るようになりましたが、子供さんが2人出来、将来は病院を開業したいと思っていた山元先生。帰国を考えるようになったのですが、ヘレンさんの「日本に行きましょう!」の一言で全て決まりました。
やはり、女性の力は偉大です。ヘレンさんは、言葉も文化も全く違う日本での生活は大変だったと思います。病院を開業して、プロの看護師として厳しく日本の看護師に指導したため、18名もの看護師が反旗を翻して仕事に来なくなったことがありました。その時は全ての仕事をヘレンさんが一人でこなしたのです。それを見ていた患者さんが、
「ヘレンさんが君達の仕事を全てしていたんだぞ、しかも笑顔で!君たちは、恥ずかしくないのか!」
という言葉を看護師に投げかけました。それで、改心した看護師たちは、山元先生のもとに行き、許しをこいます。すると、山元先生から、
「ヘレンは、もっと厳しく指導するがそれでも構わないならば、働きなさい。」
という、お言葉がありました。山元先生ご夫婦の厳しいが愛に溢れる生き方を感じ、ウルウルとなったのです。夫婦で同じ道を助け合いながら歩くなんて、理想的な生き方です。その生き方を身近に見ていらっしゃった美智子先生が、YNSA学会の中心におられることは、本当にありがたいことです。
美智子先生の発表以外に諸先生方の発表があり、そのレベルの高さにちょっと後退りする私がいました。私は、出来れば今年、見つけた治療点を発表したいと思っているのですが、諸先生方のように発表できる自信が全くありません。自分一人では無理なため、その分野に長けた方のご指導を仰ぎながら、今から始めないと無理だと感じたのです・・・・ボチボチやって行きます。