YNSA学会で山元美智子先生が、お父様の山元先生に関しておっしゃった言葉で印象的だったのが、
「熱しやすく冷めやすい父親の性格で、続けることが出来た趣味は、刺繍と野菜作りだけです。しかし、その趣味が治療に役だっているのです。刺繍で繊細な指先の感覚が養われ、野菜作りに関しては、鍼を野菜に刺して実験まで出来ました。」
というような内容のお話です。山元敏勝先生は、人生全てを治療にかけておられ、93才になられてもなお、新しい治療法を模索されておられます。素晴らしい人生を送られておられます。
私の人生・・・・迷走してやっと見つけたのが鍼灸師そして、60才過ぎてからの開業。何もかもが後手後手です。しかし、全てが無駄ではなかったように思います。美術系の大学を目指したのでデッサンはしっかり学びました。そのおかげで、頭に刺す治療点を見つけるデッサン力は自ずと出来ていたように感じます。また、木の木端を積み上げる作品を作っていたので、指先の感覚が鋭くなっていたようにも感じます・・・・ただ150万人もの患者さんを診ておられる山元勝敏先生の感覚とは、雲泥の差であるのは、いうまでもありません!山元敏勝先生の触診、治療は神様の域です。
長い道のりですが、焦らず怠けずボチボチ歩きます・・・我が鍼灸院にある観葉植物に、鍼を刺してみました。危機感を感じた観葉植物がスクスク育ちますように!