高血圧

今日来院された3人の患者さんは、冬の雨降りで気圧が低くなったことが原因なのか、血圧が上がったことによるフワフワ感を感じておられました。今は、簡単に血圧を測る機器が一般に広まっています・・・その数値が正しいとしたうえで、高血圧が果たして悪い症状なのか・・・・

森下敬一先生の本、「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す」の抜粋をご紹介します。

『一般に、長寿者は血圧が高いのです。1976年にグルジアの超長寿者5~6人の血圧を測ったことがあります。御年152歳の長老のほか、130歳後半の若手でしたが、血圧の上は340から350ほどでした。彼らはみな、ブドウの蒸留酒・チャチャを飲みながら、葉巻を吸うのが日常の習慣でした。それでも病気をせず長寿なのです。ちなみに、酒のつまみは薬草と岩塩などから作られるへ香辛料のアジーカでした。

血圧が高いとして、それがもし不摂生や悪い食生活の結果としての高血圧なら、生活を改める必要がありますが、人間はそもそも歳を重ねるとともに血圧が高くなっていくものなのです。したがって、若いときより高血圧になっていても、それに身体が適応できていれば、十分に長生きすることができます。グルジアの長寿者をはじめ、長生きするような人々の血管には、もともと弾力性があります。血圧には個人差があるわけで、「200歳まで生きるにはそれぐらいの高い血圧が必要なのだ」などと長老は語っていました。高い血圧でも血管が破れないような弾力性が100歳を超える長寿を支えているともいえます。』

高血圧について、もう少し考える必要があるように思いました。