首の診断点発見!

 

山元式新頭鍼療法の創始者、山元敏勝先生の著書「あきらめなければ、痛みも、麻痺も、治る」からの抜粋です。これは、首が内臓の診断点として発見され、治療点が頭にあることが分かった重要な治療シーンです。

『体からのサインは、頭だけでなく、首にも出る

体が、トラブルの原因のある場所を教えてくれるサインは、頭だけでなく、実は首にも出るのです。頭にある点のように、体や内臓、脳の部位の一つひとつとつながる点が、首にも並んでいることがわかったのです。この首の点の発見が、YNSAの治療効果をさらに高めるものになりました。

YNSAを発表してから14年後のことです。この首の点も、患者さんを診察しているときのある偶然から、発見できました。この患者さんは高校生の女の子でした。交通事故にあって、首の骨に捻挫を起こし、その治療に見えたのです。どこが最も痛むのか、探すために首を診察していると、触れることができないほどの激しい痛みを、首のある1点に訴えました。明らかに捻挫とは関係ない場所だったため、「なんでこんなところがそんなに痛むのか」と疑問に思いました。

頭部に変化した点を探し、やはりものすごく痛みを訴える点がありました。そこで、その頭の点に針を刺すと、首の捻挫の痛みだけでなく、首の1点にあった触れられないほどの痛みもすっと消えてしまったのです。この頭の点と首の点の関係に大変興味がわき、頭の、一つひとつと対応する点を、私は首に探していきました。すると首にも、体や内臓、脳の部位一つひとつとつながる点があることがわかったのです。

症状の原因のある部位とつながる点は、頭の点と同様に首の点も変化を起こします。首にある点の変化は、「触れると痛みがある」、「クリッとした小さな粒のある感じ」になるという形で現れます。

そして、この首の点の変化は、頭の点にはない大きな特色を持っているのです。(つづく)』