首の診断点発見、その2


四つんばいになった人を想像してみてください。背骨から筋膜に覆われた内臓がぶら下がっています。多くの動物はこの状態です。しかし、人は二足歩行をしたので、背骨に内臓がぶら下がっていると感じないことが多いようです。二足歩行となった人の首は、大きな頭を支えるための柱となりました。

そのため、大きな頭と内臓(体幹の中身なので大きい)をバランスよく取り持っている首に内臓の状態が映し出され手いるように思います。

その事を頭に入れて、昨日からのつづきの「あきらめなければ、痛みも、麻痺も、必ず治る!」山元敏勝先生の著書の抜粋を読まれると良いと思います。

『首にある、内臓一つ一つとつながるに点は、頭の点よりはっきりとした変化が起きます。そのため、内臓と関わる症状の場合、「頭のどの点に針をさせばよいのか」という診断を、この首の点で行うことによって頭部で行うより確かに行えるようになったのです。

一見内臓とは、関係がないように思える症状でも内臓と深く関わっていることが多いため、内臓とつながる小さな変化までしっかりつかめることは、さまざまな症状の治療効果まで高めるものにもなっています。

また、首の点の変化は、高校生の女の子の首に見られたように、頭の点に針をさして症状が改善されると、スッと消えてなくなるのです。改善がみられない場合には、点の変化はそのまま残っています。

つまり、体が、「症状は改善された」、「いやいや、まだ改善はしていない。原因はまだ他にもある」と改善の状態を的確に教えてくれるのです。これまでは、頭部に針を刺した後、患者さんに状態をうかがうことで、治療の効果を確認していました。

しかし、患者さんには感じられなくても、まだ隠れている原因がある場合もあります。この首の点の発見によって、まだ隠れている原因のある場所はまで見つけ出したり、完全に症状が改善するまで、治療を行えるようになったのです。首の点は狭い領域にまとまっているため、診断自体も、とても簡単に行えます。

この首で行う診断方法を、「首診」と名づけました。この首診よって、YNSAはより確実に、そしてより高い効果を持つ治療法へとさらに進化したのです。』