ギックリ腰

1月下旬に3日間昼夜逆転する仕事が入ったためか、普段は快便なのに便秘になってしまった40才代男性患者Bさん。1週間前ギックリ腰になってしまいました。今回が初めての来院です。

「寒くなって、血流が悪くなるとギックリ腰になる方がおられますね・・・・それと、肉体的、精神的なストレスで、右の骨盤が上がって左足の方が長くなっている場合が多いんです。」

「そうなんです。ズボンの長さが左右全然違うので・・・・」

「そうしたら、長さをはかってみましょう・・・・・やはり、左の方が2.5cmほど長いです。ギックリ腰の原因の一つは、この骨盤のズレですね。」

という訳で、操体法を3回行い調整しました(今回は、操法省略)。何故、右骨盤が上がる傾向があるか?・・・・それは、ストレスによる腸管膜根(ちょうかんまっこん)の縮みにあります。腸管膜根とは、小腸の根元で左腰椎から右仙椎に斜めに存在し、ストレスにより右仙骨側が縮み上がる傾向があるのです。2.5cmのズレと寒い冬での昼夜逆転仕事、これらは、ギックリ腰の要因でしょう。

合谷診:左(左側を診断します)

膝診:左頸椎#2、#7(2)、左胸椎#9、#12(2)、左腰椎#2~#6(2)

首診:左腎(1)、胆(1)、三焦(1)

:右大腸(1)

(   )内は置鍼数

Aさんのギックリ腰は右側です。上記の置鍼で右大腸の置鍼がずいぶん効いたようです。ギックリ腰の痛みが半減しました。次に第5腰椎ねらいで耳周辺の治療点に2本置鍼。これで、来院した時10だった痛みが3になりました。その3日後に再来院され、治療完了となりました。