(絵と内容は関係ありません)
昨日の「指の鍼」の患者さんに好評だった頭に鍼を刺す代わりに指先を触れるだけの「指の鍼」。いつもは、足にお灸をしている80才代の女性患者Aさんに、
「いつも通りのお灸でもいいし、ベッドでゆっくりしながら軽く触れる治療もできますよ。」
「あら、懐かしい・・・・ベッドでゆっくりするの・・・・先生、今日はそれでお願いします。」
(私の師匠・加藤直哉先生がよしりんと対談されています)
ということで、今回はベッドでゆっくりフォークソングを聴きながらの治療となりました。このフォークソングのステーション、どういう訳か歌謡曲が多く、しかも石原裕次郎が何度も流れてきます。それがAさんには、ピッタリハマったようです。
「私、裕ちゃん大好きなの!」
もうこれで、治療の1/4はできた様な気がします。いつものように、合谷診(親指と人差し指の間の触診)から始めます。
合谷診:左(左側を診ます)
膝診:頸椎#3、#2、#1、胸椎#9、#10、#12、腰椎#4、#5、#6、大脳
首診:右腎、膀胱、肝、胆、大腸、小腸
:左心、三焦、胃、脾
そのあと、治療院の奥にあるベッドで休んでもらいます。ベッドの上のアメジスト(紫水晶)を敷き詰めたマットを45℃にしているので、非常に気持ちがいいはずです。膝診で左胸椎#9~10の圧痛点の治療点は、左眉の上にあります。そこに軽く触れるだけの操法です。
「OKグーグル、タイマー2分30秒お願いします。」
「はい、2分30秒ですね。用意スタート!」
この操法の治療点を変えながら合計8回。Aさんは大好きな石原裕次郎の歌を聴きながら、診断点が徐々に緩んでくるのが、すっかり気に入ったようです。
「先生、夢の中にいるようよ!・・・腰も痛くなくなった・・・・先生、このマットの電気代、別に払おうか?」
などと、次々と言葉が出てきます。そして、最後に、
「先生、次回の治療もこれでお願いします。」
という言葉を残して帰られました。山元式新頭鍼療法(YNSA)と操体法の融合は、人気が出そうです。