足に触れて治す

70才代の男性患者Cさんは、月に1回健康管理のために通院されています。Cさんには山元式新頭鍼療法(YNSA)と操体法の指先で軽く触れる操法を融合した施術をしています。前回、軽く触れる場所は、頭部の山元式新頭鍼療法(YNSA)治療点でしたが、今回は見つけた足の治療点に指先で触れることにしました。

Cさんは、3年半前から週一回の通院で、両膝痛が徐々に良くなり、ゴルフコンペで1ラウンドを回ることが出来るようになりました。また、Cさんはお教えした操体法をしっかりされているので、治療は全て操体法です。まず、膝診、首診を行い、骨盤の調整をして、足指を丁寧に揉む操法を25分。

合谷診:左(左側を診断します)

上腕診:左頸椎

膝診:左胸椎(#11、#12)、左腰椎(#4、#5、#6)

首診:左腎、左肝、左三焦、左脾、左小腸、右大腸、右三焦

これで、かなりカラダが緩みます。その後、見つけた治療点にそれぞれ3分間中指を触れるだけです。

「OKグーグル、タイマー3分お願いします。」

「3分ですね、ではスタート!」

施術時間を患者さんに知らせることで、安心感が生まれるような気がするので、あえて行っています。

「カラダのほうで、何か変化がありましたら教えてください・・・・眠くなったら眠っていただいて結構です。」

もうこの時点で、Cさんは眠りの体勢になっておられます。無意識の動きが足や手に出ています。Cさんは、意識があるにも関わらず、カラダが緩ん眠った状態になっています。今回は、頸椎、胸椎、腰椎の治療点に3分ずつ指先を置き、膝ウラ及び肘の緩みを確認しました。鍼を刺す代わりに、指先の触れで診断点(膝ウラ、肘)が緩めば、治療となります。

今度は、腎の治療点に指先を3分置きます。これは、ずいぶん効いたようで全ての診断点(首にあります)が緩みました。これで、治療は終了となり、Cさんには、5~10分ベッドでゆっくりしていただきます。

今後もCさんには、この治療法を行っていこうと思います。