軽いギックリ腰

軽いギックリ腰になった40才代の女性患者Aさん。2回の治療ですっかり良くなりました。

一回目、痛みが腸骨の上、脊柱の両側が、前かがみすると痛みます。

典型的な、ギックリ腰だと感じたので、ふくらはぎの圧痛点、太もも内側の圧痛点に鍼とお灸で治療。

前かがみをしてもらうと、

「まだ、痛みはありますが、前かがみが楽になりました。」

3日後、二回目の来院。

「今度は、左のお尻が痛くなりました。」

「・・・ん~、チョット触っていいですか?」

Aさんの左足薬指(第4趾)を軽く引っ張りました。

「痛った~~(*≧∀≦*)」

これを天城流では、脊柱管狭窄の症状と捉(とら)えます。そして、下半身の外側の絡(から)んだ筋膜をほぐします。これを、鍼灸師の色眼鏡でみると、胆経の経脈(写真の人形・ワタ助のオレンジ色の流れ)と考えます。そこで、今回は、お尻にも長い鍼を刺し置きすることにしました。

Aさんに左を上にして、横向きになってもらいます。お尻に2カ所、腸骨の上に1カ所、足の甲に1ヶ所、置鍼。後はAさんに痛いところを聞きながら、鍼を指していきます。お灸もポイントだと感じたところに、3~7壮します。

「じゃ~、起きていただいて、チェックしてみてください。」

「あっ!お尻の痛みが取れました。でも~、腰の上に痛むが・・・」

1回目の治療で痛かったところに、まだ痛みがあるようです。うつ伏せになってもらい、左右のふくらはぎに「響き」を感じる一穴を鍼で刺します。

「今度は、どうですか?ゆっくり起きてみてください。」

「あっ、大丈夫だ!痛くない(*゚▽゚*)」

こぼれる様な笑顔のAさん。「この仕事を選んで、本当に良かった❣️」と思う瞬間です。