フラダンスをしている70才の女性患者Cさん。今回は、大きな剪定(せんてい)ばさみを使って、草刈りをしていたところ、右膝から地面に転び、右膝下に怪我。
その拍子で骨盤がずれ、良くなっていた右腰部に痛みが再発しました。
「明らかに、骨盤がずれていますね~~」
立ち姿から一目瞭然でわかります。左脚が2cmほど長くなっていました。
仰向けになってもらい、両膝を左右に倒し、やりづらい方からやりやすい方へと、両膝を戻してもらいます。ただし、私が軽く両膝に両手を添えているので、実際にはCさんの両膝は動かず、カラダの奥にある筋肉が動き、筋膜がゆるんできます。これを何度か繰り返し、脚を伸ばしてもらいます。
「は~~い、脚がそろいました!」
2cmも差のあった両足が、ぴたっとそろいました。
今度は、仰向けのまま、片膝づつを胸元に持っていきます。やりやすい膝を胸元からゆっくり伸ばしてもらいます。ただし、私が片膝に手を添えているので、Cさんの膝は動かず、カラダの奥が動きます。これも何度か繰り返します。
「あれ?ずいぶんいい感じ。」
今回は、どう言う訳か、治りが早いようです。しかし、まだ右腰部に張りがあります。
うつ伏せになってもらい、右ふくらはぎの圧痛点に鍼を刺します。服の上からでも、右腰部のゆるみは分かります。
「どうですか? 起き上がってチェックしてみてください。」
「あれ?痛くない!」
これで、治療終了ですが、打撲した右膝の治療も・・・
対角の左肘下に圧痛点を見つけ、そこに鍼とお灸をして終了となりました。よかった、よかった!