鍼麻酔

山元式新頭鍼療法(YNSA)創始者、山元敏勝先生は、今から55年前の1968年に、鍼麻酔で無痛分娩を成功させられました。その一説が先生の著書「あきらめなければ、痛みも、麻痺も、必ず治る!」に書かれていますので、記載します。

『1968年に針麻酔を導入し、無痛分娩を成功させたのです。

医大を卒業後、アメリカで学んだ麻酔学が針と出会うことによって、生まれた成果に、私自身、とても驚くこととなりました。

その後、この無痛分娩の回数を増やすとともに、一般的な外科手術にも針麻酔を導入していきました。西洋医学の麻酔は大きな副作用をともないます。これに対し、針麻酔は、副作用が一切ありません。そして術後の回復がとても早いのです。盲腸と言われる虫垂炎の手術では、一般的な場合、麻酔を使用すると、手術後ガスが出るまで、水分を取ることもできません。しかし、針麻酔での手術では手術中に水を飲むこともでき、手術後すぐに物を食べることもできます。小さい子供も、「手術が終わったらすぐにアイスクリームも食べられるよ」と言うと、手術を怖がりませんでした。

また、一般の外科手術でも、産婦人科での帝王切開手術でも、この針麻酔を使用することで、手術後、患者さんは麻酔の副作用に苦しむこともなく、歩いて病室に戻ることもできました。私はこの針麻酔によって、2000例以上の手術に成功を収めました。』

上記の様子をビデオ録画で見ましたが、手術中に水を飲んだり、手術後にスタスタと病室に戻っておられる患者さんの姿に強烈なショックを受けました。どの様にして山元先生は鍼麻酔の治療点を見つけられたのでしょうか?この本には記載されていません。

そこで、私の勝手な解釈を述べてみます。デルマトーム(皮膚分節)が関与しているのではないかと思います。明日このことについて述べてみます。