先日、キャメルKで踵重心の姿勢で歩くと転ばないので、大腿骨骨折の予防になると話をしたのですが・・・・・突然、あるお客様から、
「スポーツでは、踵重心なんかでは勝てませんよ!」
とかなりの剣幕で喋ってこられました。その方は、剣道6段の腕前で、重心は母指球にかけて後ろ足の踵は紙が1枚入るくらいの位置で構えると習ったそうです。私は、日本人の本来の姿勢と歩き方について話しているだけで、全くスポーツに関したことは言っていないのに・・・・
「実は、この考えは宮本武蔵の五輪書に書かれているのですが・・・」
と言っても意に返していないようです。そこで、あじさいクラブのメンバーで剣道4段のカッパちゃんに少し喋ってもらったのです。
「日本刀と竹刀では、全く別物なんです。」
と喋り始めても、とりつく島が無い様子なので、カッパちゃんも話合うことを諦めたようです。カッパちゃんは、高校剣道部に指導をしていたほどの腕前ですが、スポーツとしての剣道に疑問を感じ指導を辞めたという経験があります。こんな話を今日の患者さんのお父様に話していると、
「時代劇の殺陣(たて)には、剣道経験者は絶対に使わないそうです。剣道では剣を止めてしまい、切らないからです。」
と、説得力のあるお言葉をいただきました。いま一度、姿勢と歩き方考えてみては、いかがでしょう?