昨日に続いてギックリ腰の50才代女性患者Cさんが来院されました。ゆっくりゆっくり玄関まで歩いて来られたCさんは、素足に下駄。夏用のワンピースの上から分厚いオーバーコートを羽織っています。
「靴下をはけないので、起きてから、このままの格好で来ました。」
朝9時からの治療のため、Cさんは着の身着のまま来られたようです。ところが、相変わらずCさんの腰痛に変化は見られません。ただ1本の置鍼で痛みの軽減があったのは救いでした。それでも、大きな変化ではありません。これほど変化がないのは、よっぽどのことがあったと思い、Cさんに当時の姿勢や状況を聞くことにしました。
「ええと~、右にカゴを置いて、チョット斜めになりながら作業を続けました。」
「やっぱり、その姿勢が原因だわ。おへそが右向いたままで作業は、正面向いてやっていたでしょう?それを一日中。」
「はい、途中でベテランさんから、場所変わりましょうかと、言われたのにそれも断っちゃった。」
「ベテランさんは、同じ姿勢していることがカラダに良くない事、知ってたんだわ。どんなところでやってたんですか?」
「ビニールハウスで、一番奥にストーブが1台あって入り口は開いたまま。私は、真ん中辺にいました。寒いところで午前中は霜があって中々溶けなかったの・・・・」
「それを、夕方5時まで・・・・・これは、カラダが悲鳴あげるわ!冬至の頃にカラダを無視して、冷え切って・・・・痛くなるのが当たり前・・・痛みで教えてくれているんよ」
「そうか!」
「それと、足冷え切っています・・・靴下ははかないのですか?」
などと問い掛けていくと、極力薄着にすることがいいと思い込んでおられるようなのです。そこをもう一度見直す必要があるようです。次回は、着込んで来られることをお願いしたのでした。