若いと感覚が鋭い

2km走ると腰痛になり、前屈みすると左腰痛となる女子高校生Aさん。初めての来院です。畳部屋で仰向けになりると右骨盤が1cmほど上がり、右脚が少し短くなっています。右足首を持ち軽く引き、左の踵(かかと)中央部に私の右親指を当て、軽く踏み込んでもらいます。

「鼻から息を吐きながら、カラダの中心腰を使って・・・・背中、肩甲骨、首も使ってカラダ全体で表現してみてください・・・・痛かったらやめますよ・・・・決して無理をしないで・・・・・今度は、息を吸いながら、左の踵を踏み込んでください・・・・・いっぱい吸って・・・・息止めて・・・・はい、吐きます。」

などと、言葉掛けをすると、もう脚の左右差がなくなっています。その後、膝診、首診を行い、7本の置鍼。

「これで、どうですか?腰の痛み?」

「・・・・・痛くないです。」

「じゃあ・・・これでいいか・・・・自律神経を整えて、内臓を整えただけなんだけど、腰が良くなったよね~・・・もう少し足に見つけた治療点に触れてみようか。OKグーグルタイマー30分お願いします。」

と、置鍼30分の間に、足に見つけた治療点へ軽く触れる操法を行います。籐の回転座椅子

に座っているAさんは、しばらくすると、ピクピク指が動き始めます。これを、自発動とか、無意識の動きなどといいます。

それにしても、Aさんのように若い子は、感覚が非常に明確です。特に首診を行うと、痛い、痛くないが非常に明確なのには驚きます・・・・やはり、感覚のセンサーが鋭いからなのでしょう!