功力先生

 

筑波大野球部が西条市のひうち球場で春の合宿を行っています。それに合わせて、愛媛在住の野球部OBが集合し、楽しい宴会が一昨日ありました。愛媛高校野球の状況を知らない私にとって、新鮮な話を伺うことになりました。

そんな中で、ある高校野球の監督さんから、私の鍼灸治療の紹介があり、速攻性があることの事例まで説明がありました。ちょうど隣におられた筑波大学野球部の川村卓監督に、

「いつでも、学生の治療をしますよ。」

と、お約束をしたので、昨夜合宿先まで伺い5人の治療を行いました。カルテに住所を書いてもらい、

「おおお~、天久保か・・・・そこらあたりに、オレも住んどったんよ。」

「ええええ、そうなんですか・・・」

「あのねえ~、ボクも野球部じゃったんよ・・・・2期生。球場に佐伯弘いうて名前があるけん、調べておうみ。」

などと、たわいもない会話が進む中、頭に鍼を刺す治療が始まります。当初は、半信半疑だった学生が、徐々に信用しはじめ、納得していく過程が見えてきました。こうなると、治療自体に勢いが生まれるようです。来る学生がいつの間にか、良くなるベクトルに向かっていくのだと思います。全ての学生に良い結果が出ました。帰りの夜道を突っ走りながら、

「功力(くぬぎ)先生(筑波大初代監督)にお世話になりっぱなしのオレ、何の恩返しも出来んかった。これから、私で出来る恩返しは何でもやる!」

と、強く思ったのです。