私の鍼は痛い その2

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私と同世代の男性患者Bさん、首の痛みがに気になります。首診をして、4本置鍼したのですが、その内の脾、胆の診断点(首の中央部)2本が効きました。これらの治療点に置鍼した途端、首中央部が柔らかくなったのが分かりました。この2本で、山元式新頭鍼療法(YNSA)の効果を実感されたようです。

「ずいぶん首が楽になりました。」

とニッコリ笑顔のBさん、置鍼して30分待つ間に足に見つけた治療点にお灸をすることにしました。手作りのモグサで治療を始めると、

「祖父さんが、昔ヨモギを手揉(も)みしながら作ってたのを思い出した。」

「お祖父さんが作っていたんですか!すごいな!」

「実家は田舎の山の中じゃけん、キレイなヨモギがいっぱいあって・・・・今度、実家に帰ったら、取って来てあげる。なんぼでもあるけん。」

「それは、ありがたいです。ありがとうございます・・・・この紫雲膏は、ごま油をベースにして蜜蝋(みつろう)を入れて作るんですよ。」

「私の知り合いが、地元で養蜂しとるけん、蜜蝋を分けてもらえるかもしれん・・・・巣分けって知ってます?」

「いや、知らんです。」

「巣分けは、新しい女王蜂が生まれると、今までの女王蜂が、その半数を連れて引越しすることをいうんです。巣の上で一斉に舞い上がって次の家に引越しするんですよ。」

と、教えていただきました・・・いつも、患者さんから学んでいます。