東洋医学的見地

 

ボールを投げた時、右薬指が引きつるA君の頭に置鍼して、なぜ良くなったのか?これを、解説してみようと思います。まずは、東洋医学的見地・・・・

1)東洋医学的見地

経脈(ツボの流れ)」

ちょっと難しいので『 』内は、読まなくていいです。

『手の少陽三焦経は、手の厥陰心包経の脈気を受けて薬指内側端に起こり、手背、前腕後面、肘頭、上腕後面を上り、肩に上って胆経と交わり、大鎖骨上窩に入り、胸中より広がり、心包を絡(まと)い、横隔膜を貫いて三焦に属する。

胸中より分かれる支脈は、上って大鎖骨上窩に出て、項部から耳の後部、上部を経て、側頭窩を過ぎ、目の下方に至る。耳の下で分かれた支脈は耳の後ろから中に入り前に出て外眼角に至り、足の少陽胆経につながる。』

『 』は、ツボの流れが、薬指から手の甲、肘、肩甲骨を通り、首を経由して耳のウラ側、コメカミを通って、眉毛のハジに行き着くとあります。その後、足の少陽胆経というカラダの側面にツボの流れがある所に繋(つな)がっていき、足の薬指まで流れます。ですから、手の薬指と足の薬指とが、繋がっているのが分かります。

A君の右薬指から肘にかけて突っ張るのは、ちょうど「手の少陽三焦経」というツボの流れと一致します。また、A君の右膝診を行った際、頸椎7番と、胸椎1番の診断点に圧痛硬結を確認し、頭に置鍼したところ圧痛硬結がなくなりました。この時置鍼した治療点が、「手の少陽三焦経」の流れにほぼ一致し、山元式新頭鍼治療(YNSA)の耳近辺治療点は、手だけでなく足(膝ウラがゆるんだ)にも影響を及ぼしていることが、これらのツボの流れからも理解できます。

今回、東洋医学的見地と題しましたが、このツボの流れは、筋膜の流れとほぼ一致しています。そこで、私はツボの流れ=筋膜の流れと解釈し、筋膜の構成の多くはコラーゲンという電気を通す物質なので、鍼治療は電気(いわゆる気)を流していると考えています。何故、そこまで言えるかというと、膝診で指先に触れながら反対の手の親指爪先を患者さんのオデコの治療点に当て押圧すると、膝ウラに当てている指先が電気の様な響きを感じるからです。今後もこの感覚を大切にして治療にあたりたいと思います。