先は長い!

40才代の女性患者Cさん。ギックリ腰で腰を折り曲げて来院されました。イスに座っていると腰に痛みが出てくるため、仰向きになっての治療となりました。私は上腕診の代わりに膝診を行なっています。推測ではありますが、山元式新頭鍼療法(YNSA)の治療をなさっている医師、鍼灸師の先生方は、やり慣れている上腕診をされていると思います。

膝診に慣れてしまっている私にとっては、上腕診だけでは情報不足を感じます。理由は、膝診では、頸椎1番から仙骨までの状態が分かるからです。例えばCさんの場合、

頸椎診断点は全て圧痛があり、胸椎診断点は、1番と8、9番、腰椎診断点は5番と仙骨に圧痛があります。そのため、Cさんの首、背中中央部、仙骨あたりに痛みがあると推測できます。これらの診断点を緩めるのに7本頭に置鍼。

そのあとトルコのテクチ医師に教わった治療点に2本、後は後頭部のKソマトトープに3本の置鍼で痛みがほぼ無くなりました。後は、左を上にして側臥位で休んでいただきました。最近、腰痛にはKソマトトープを多用しています。皮膚の観察、触診で治療点が明確になるという当たり前のことが、やっと分かってきました。先は長い!