本日も、午後10時近くまで治療が続きましたが、明日は患者さんただ一人。波があります。今日は、高校生を4人診ましたが、高校総体、夏の甲子園と高校生活の集大成が近づいているのを実感させてもらいました。少しでもお役に立てたいと思います。
高校生男子のA君、1週間前から右腰痛があり、前屈したり腰を捻ると痛みがあります。そこで、膝診で脳から仙骨までの脊椎の状態をチェックし、頭への置鍼6本でその状態を整えました。これを基礎治療といい自律神経を整えることになります。私の治療を全く知らないで来院したA君は、半信半疑の様子が見てとれていたのですが、1本、1本置鍼するごとに、落ち着いて来て信用しているのが分かります。
「これでどうかな?前屈してみて・・・・どう?」
「・・・・・まだ、痛いです。」
「そうか・・・・じゃ、これから腰をねらうね。」
基礎治療だけで腰痛を治すことは出来ませんでした。そこで、頭頂部からやや後ろにあるKソマトトープという治療点に1本置鍼。
「これでどう?」
「・・・・・・楽になりました!」
と、ニッコリ笑顔。可愛い笑顔にこちらも笑顔で返事。こうなると、勢いでもう3本置鍼。
「どう?」
「全然痛くないです・・・・・・・・これって(この仕事)、どうやればなれるんですか?」
「ああああこれ?専門学校に行って国家資格とるのよ。」
「難しいんですか?」
「西洋医学も東洋医学も学ぶし・・・・まあ、国家資格じゃけん難しいわい。」
とありのままの事を言いました。どうやらA君、鍼灸師の仕事に興味を持ったようです。帰りに松山市にある河原医療福祉専門学校のパンフレットを渡すと、大事そうにバックに仕舞い込んでいました。A君の人生選択の一つの候補になったかも知れません・・・笑顔。