炭2つ

患者さんに置鍼した後は、患者さんの話を伺うことがほとんどです。今回は、患者さんのご先祖話。

「私の母方の祖母が、幼い頃に、祖母の祖母から受けたしつけがあったんです。小さな村の小さな庄屋だったので、『囲炉裏の炭は必ず2個は残しておきなさい』というしつけだったんです。昔の家は、土間があってそこにオクドサンがある台所で調理します。そして、囲炉裏で火を炊いて茶瓶を置いて、お湯を沸かしていました。その時の炭が絶えたら・・・・当時は、マッチなど無かったから火打石で火を起こさないといけなくなってしまうんです。」

「そうか!そりゃ大変だ・・・・火は、昔貴重だったんですね。」

「庄屋だったので、小作人を抱えていて、農作業をしてもらうわけですが、昼間の休憩時間に、キセルのタバコを皆んな吸うでしょう。そこで、小作人は土間までしか入ってはいけんという決まりごとがあるんです。すると、祖母の祖母は、『これ(炭)でおやり』と、炭を土間に投げるんです。小作人は、その火でタバコに火をつけるわけですよ!」

「はあ〜、なるほど、それで炭を2個必要としたんですね。」

「それで、まだ話は続くんです。」
                                次回に続く

地方が強い

「興居島では、お灸の治療が好きな方が増えてきてるんですよ。」

「ほうですか・・・・やっぱり、幼い頃からお灸に慣れとるけんじゃねえ〜」

なんと、日本で一番お灸が浸透しているところが、愛媛県だったのです。愛媛県には独特なお灸文化が残っています。ここを、ほじくり返すと日本が見えて来る気がします。地方から、目が覚めるメッセージを放つぞ!     見ておれ!

特殊能力?

ギックリ腰で来院の40才代の女性患者Aさん。30分の治療でほぼ、元に回復。その後、お灸を足にしたり、お話ししたり。

「あの・・・指先で何かを感じておらるんですか・・・」

最近の治療では、患者さんの頭皮から3〜1cm位上に指先を置きセンサーとして、治療点を探します。この動作に対する質問です。

「ううううん、カラダは治ろうとして波動を発信しています。それを、指先でキャッチしてそこに鍼を刺しているだけです。」

「それって、特殊能力?」

「いいえ、違います。誰だってできます。」

そうなんです。全ての人が指先に指紋をもって生まれて来ました。この渦巻こそとんでもないセンサーなのです。誰だって治療家になれる!と思っています。

明日は、興居島に出張治療、もうすぐ寝ます!

あともう少し!


今月末までに、30症例プラス5症例(これは、詳細な考察が必要) を提出しなくてはなりません。そのうち30症例はできました。5症例のうち2症例、今やっと終了。あと3症例・・・・頑張ります!

触れるということ

最近、やっと触れるという感覚が少し分かるようになりました。触れるというのは、触れないで感じるという事です。

触れない状態を保っていると・・・・・触れてもらおうとする生命体が、騒いでくれるようです。騒いでくれるので、指先がたやすく治療点を感じることができるのです。

あっ、そこ!

最近の治療点探しは、患者さんの頭皮に触れないで指先(正確には、指の指紋がある部位)を、センサーにしています。この方法が今の私には、一番正確です。そのことを確認できたのは、患者さんの反応です。

「あっ、そこ!」

「ですね!」

どうやら、患者さんも私が感じている感覚を同じ様に感じられているのです。触れていないからこそ共有出来ます。凄いなあ!

ドラマ

山元式新頭鍼療法(YNSA)の認定試験を受けるため、今月末までに、35症例をまとめ上げなければなりません・・・・・出来るかどうか・・

で、ゆっくりと症例を見直す機会が出来ます。よくよく見直すと鍼が嫌いな中学生が、2年間、鍼以外の治療を受け、ついに鍼治療を覚悟。結果が出たため・・・・・今は、鍼灸師を目指して勉強している・・・・・という、事実。

ちょっとしたドラマですね。

桁外れ

本日は、興居島で8人治療。そのあと、帰ってきて2人治療。私にしては、非常に多い患者さんですが、5年前宮崎の山元病院で山元式新頭鍼療法(YNSA)の創始者・山元敏勝先生の治療を見せていただいた時、患者さんは全国から来院され、午前中だけで17人の治療をされておられました。少ない置鍼で効果をあげる治療・・・・・桁外れです。

少しでも近づこうと思います。

波動

「触れないからよく感じる」ということが分かるようになりました。どうやら、カラダの痛い個所は、「痛い」という波動を出し続けているようです。それを私の指先にある指紋の渦中心部が感じ取るようです。それを感じ取った私のカラダは、患者さんの診断点(例えば、膝のウラ側)に軽く添えた私の指まで「痛い」という波動を伝えているようです。

診断点に添えた私の指が患者さんの反応を素早くキャッチします。私のカラダが患者さんの「痛い」という波動を伝えた瞬間なのでしょう。面白いね!

前進あるのみ

山元式新頭鍼療法(YNSA)の学会から認定される鍼灸師になるために、症例の発表や試験があります。その試験を受けるには、臨床経験が3年以上必要となります。私は4年目を迎えているので、今年受けることにしました。

四国では、香川在住のお医者さんが1人認定されているだけなのです。YNSAの普及のためにも、今年認定試験に合格するように励みます。

今月末までに、症例報告書をしっかり35例書きあげ、10月の東京での学会終了後、テストを受け、合否が決まります・・・・ここまで、書いたので・・・前進あるのみ!