足にも治療点あり

「今週の7日土曜日までに、腰を治せと先生に言われました。」

と昨日来院の男子高校生A君。2日連続の来院となりました。そのため、前もって悪い右腰の治療点に、右腕あるいは右肩甲骨辺りをイメージしていました。回転式座椅子に座ってもらい肩付近の三角筋と肩甲骨の筋膜をはがし・・・

「どうですか?」

「・・・・あまり、変化ないです。」

「そうか・・・・今日は、前もって準備してみたんじゃけど・・・やっぱり、この職業・・・直感が、やっぱり大事なんよね。」

と、いつものように膝診から始めました。今回は、耳ウラに7本打つも、

「立ち上がる時の痛みはなくなりなした。」

「・・・そしたら、足を診ましょう。」

と、見つけた足の治療点を鍉鍼で押圧。

「痛い痛い痛い・・・・・_」

「これで、どう?」

「・・・・・痛くない!」

とA君、ニッコリ笑顔。

A君には、自分で足の治療点を刺激するように指導して、終了となりました。

恩師

今日は、10時過ぎまで治療ができ、充実した時間を過ごせました。ありがたいことです。今日は患者さん8名中3人は野球関係者。大学時代、本当にお世話になった故功力(くぬぎ)監督に何一つ恩返しすることが出来なかった私。芸術専門学群に籍を置きながら、野球をやっていることを大変喜んでいただき、Tシャツのデザインや、ウインドブレーカーのワンポイントデザインを任されたり・・・・本当にありがとうございました。

「功力先生、野球では本当にお世話になりました。お陰様で、野球関係者の患者さんが来院されることが多くなりました。これも、全て功力先生の注がれた愛情のおかげです。愛媛野球のお役に立つ様、残りの人生を治療家として過ごし、功力先生に恩返しいたします。」

一畳庵操体法

 

「一畳庵操体法」のYouTubeができました。今回は、骨盤矯正です。骨盤矯正という言葉の響きから、他力的外圧の療法をイメージされる方が多いかも知れません。しかし「一畳庵操体法」では、そのようなことはしません。

コンセプトは、いたって簡単。「気持ち良さで治る」です。

鍼にしても、お灸にしても究極は、気持ち良いのです。気持ち良さがお薬なのです。私は鍼灸師ですが、鍼灸師である前に操体法の施術家です。このことを自覚しながら、私なりの施術法を模索していくでしょう・・・・・なぜなら、楽しく気持ち良いからです。

若いって素晴らしい 2

 

大柄のカラダを絞っている10才代のスポーツ男子A君。腰に痛みを感じて来院されました。以前に比べると15kgも体重が減ったそうです。

「どうやって、そんなに体重を減らせるの?」

「特に何もやっていません。普通に練習してたら減ってきました。」

「練習が厳しんじゃね。」

「はい!」

そんな会話をしながら左右の膝診をすると、腰椎2番~4番に圧痛点がありました。そこで、半年前に見つけた頭の治療点に置鍼4本。

「はい、これで腰どうですか?」

「・・・・痛くないです。」

「もうちょっと、腰をそらして・・・これで、どう?」

「痛くありません。」

「う~ん、そうか・・・じゃあ、いいか。」

ということになり、硬式ボールを床に置いて、

「あのね、仰向けになって肩甲骨あたりの痛いところ・・・探して、あった?そしたら、そこにボールを上手に当てて、痛気持ちいいところを見つけて・・・・どう?気持ちええ?」

「はい、気持ちいいです。」

と、自力自療の方法をお教えして終了。たった4本でしかも基礎治療(背骨を整える治療)で腰痛が無くなるなんて、若いって素晴らしい!

また、教えていただきました。

「最近、YouTubeばっかり見てるんで、目が疲れる・・・でもね、面白いのよ。ペットボトルを切って土入れて、人参🥕を育てることが出来るのよ。苗じゃなくて、種からが面白いの!種なんか100均で売ってるんで十分。でもね、ペットボトルの底に栄養が行き渡るるようにして、上の方は培養土で育てると、立派な人参が出来るのよ。」

と、治療に入る前から、興味あるお話をいただきました。

「ええええ、すごい!・・・・ああああそうか、ボクなんか毎日サントリーの安ワインを飲んでいるんで・・・・このボトルは人参栽培にはいいかも?」

「先生、それいいわ。長い人参が出来そう。」

「そうじゃね、これは面白い・・・・・」

で、早速やってみようと思います、乞うご期待!

まいった!



ヒップホップダンスをしている10才代の女子患者Aさん。2~3時間の練習後に腰痛。今回で3回目の来院です。ここで、ヒップホップダンスを調べてみると、少なからず私にも被(かぶ)るところがあるので、ちょっと40年ちょっと前に遡(さかのぼ)ってみます。当時私は、ブルックリンミュージアムアートスクール(NY)へ奨学金をいただき、通う学生でした。ニューヨークのブロンクス地区は、黒人とプエルトリコの対立が激しく、日常的に殺人事件があるところとして有名でした。そこへ、NHKや、写真家の取材で何度か足を運ぶことがあり、その地区のあまりにも荒廃した姿に言葉を失ってしまいました。

その時路上で、ペッチャンコのダンボールの箱に頭をついて、コマのように回転して音楽に合わせて踊っていたのが、ピップホップであり、オリンピックの種目にもなったブレイクダンスの原型だったのです。それから、時を超えて日本の小学生までもが普通に学び楽しんでいる・・・・

さあ、それはさておき、Aさんの前回来院時も、今回と同じ腰痛です。上腕診に代わる膝診を左右行い、頭に5本置鍼。

「これで、どうですか?」

「・・・痛くない。」

「もうちょっと、しっかり痛いかどうかチェックして。」

「・・・・・・痛くない。」

となって、終了。膝診で首から仙骨までの背骨を診断して、頭に置鍼して治療する基礎治療だけで、10才代の若い女子は治ってしまうのです!まいった!

凄いぞ四国!興居島!

今日は、興居島出張治療。

明日から明後日にかけて台風がやって来そうな気配・・・・ただ、愛媛県は、石鎚山という霊峰があるため、台風の被害が少ないのは確かです。雨はパラつくものの、無風状態。台風接近の雰囲気はまだまだありません。

患者さんがいつの間にか、9人となり本日はそのうちの8人の治療。1人1時間以内で、朝8:00~16:00まで続けての治療となります。

「先生、姉がお灸がええゆうて言うんです。お灸してから、夜よう眠れてトイレで目が覚めんようになった言うんです。ほじゃけん、あんたもやっておもらい・・・って、姉が言うんです。」

「そしたら、今日はお灸だけにしましょか?」

と、本日の治療方針が決まりました。お姉さんは幼い頃からお灸をしてもらい育ったようで、手足にお灸の跡が白くたくさん残っています。ここにも、日本で最もお灸が盛んだった愛媛県が、色濃く反映されています。手作りのモグサの話をしていると、

「先生、そういえばここ(興居島)で、線香を作ってた所があって・・・・お寺の下のお店で売ってましたわ。」

「ええええっ、すごいな・・・」

と、自給自足的昔生活を、思い浮かべ・・・・ふっと私が幼いころ、「四国は、他のところより何でも遅れとるけん・・・・それで、ええんよ!」と思っていたことが頭をよぎりました。凄いぞ四国!興居島!

最新の四股踏み

 

NHKテキスト 趣味どきっ!「古武術に学体の使い方。」の66ページに舞の海秀平さんが「四股は楽をしようと思えばいくらでも楽が出来ますが、基本通りしっかり踏むと、10~20回で疲れてしまいますね。」とおっしゃっています。

そこで、私の挑戦は、「たった10回の四股で汗を流す」でした。YouTube にあげているように4リットルの焼酎ボトルを2本背負って基本通りの四股を、超スローモーションで行うことにしたのです。

この超スローモーションは、足底を吸盤の状態にしなくてはなりません。床を噛むといった感覚。比較的簡単なのは、重心を片足にかけて反対の足を上げていく動作。これは、たとえ4リットルのボトルを2本背負っていてもバランスさえ取れていれば、ふらつくことはあまりありません。ところが、上がり切った足を徐々に下ろす時の方が柔軟性とバランス感覚が必要となってきます。

この2~3日で、この足の下し方が身に付いてきました。これが、上手くいくと、7~8回くらいから左脇から流れてくる汗を感じ、9~10回くらいに肘まで流れてきます。室温を少し上げると、もう少し早く汗が出てきます。

この四股をした後、塩を入れた朝風呂。すると、汗が吹き出してきます。そのため、1日に1~2回の着替えをしています・・・とても、気持ちがいいのです!

ローカルアルアル

 

 

私が幼いころ、富山の薬売りが年に一回、薬箱の薬を補充しに我が家を訪れていました。この薬とお灸で健康だったのです。祖父や祖母は、近所の指圧が上手な人とお灸をしながら、俳句の話をしていました。

何と、豊かな時間。

先日来院された患者さんで、鍼灸師を目指して勉強されている方が、

「愛媛は、日本で最もお灸の盛んなところで、歯茎にお灸をして、白内障を治した例もあるそうです。」

と、ローカルアルアルな話をしてくださいました。ローカルに残っている治療法こそが、グローバルなことである・・・・と、思えてきそう・・・

ラムダ縫合

週に2回(遠方からのため、1回に2日連続)通院されている80才代の女性患者Cさん。どこへ行っても、腰痛が治らないため来院。当院で、治療した日は腰痛がなくなるのですが、翌日また痛くなるというパターンを繰り返しています。今回で8回の治療となります。

「腰痛がなくなる」という事実を体験されているので、笑顔で来られるのが、私にとって救いとなっています。

遠方から来られるCさんに対しては、自宅で出来る操体法が大切な「処方箋」となります。今回は、鍼を打たないで腰痛から解放される方法をしっかりと指導しました。その中から1つご紹介します。

後頭部にはラムダ縫合という頭蓋骨の縫い目が存在します。その縫合上に腰の治療点があるので、仰向けになり、その治療点に硬球を当てがいます。そして、両膝を立ててゆっくり体重移動をしながら、最も気持ちいい状態を作り、その気持ちよさを味わうことが、治療となります。

Cさんにその他2種類の方法をお教えし、次回の治療予約をしていただきました。きっと良くなりますよ、Cさん!