タコとアナゴ

「先生、タコはなあ~、タイは好きじゃないんよ。ブリとかハマチが好きなんで!それと、きれい好き。汚い網には入って来んのよ。」

「ええ~、そうなん?」

「あとな、アジやイワシを入れとくと、アナゴが入ってくるんよ。」

「へ~そうなんじゃ。アナゴはどうやって食べるん?」

「三枚下ろしにして、あとはウナギのかば焼きとおんなじ。美味いで!」

「羨ましいなあ~!そんな、新鮮な魚を食べれるんじゃけん、恵まれとるな!」

「そやけど、最近は、だんだん取れんよおになってきた・・・・昔は、アワビやサザエを取って生計を立てとる人もおったんよ。高級日本料理屋に持って行ったら買ってくれよったんよ。」

などと、興居島では昔からの生活や、タコ、アナゴの習性まで教えてもらえるのです!楽しい一日を過ごすことが出来ています。

こむら返り

 

男性患者の奥様が、夜中にこむら返りで目覚めるそうです。そこで、「石原医学大全」からの引用を下記に記します。

『下肢のこむら返りは下半身の力の低下である腎虚(老化のサイン)で、下半身の力と比例する目や耳の力の低下(老眼・白内障・疲れ目・耳鳴り・難聴)の症状のほか、起床時の手のむくみ(体内の水分の代謝の低下=腎機能の低下)や皮膚の乾燥・かゆみを伴うことも少なくない。

ただ朝の「手のこわばり」だけが存在するときは、リュウマチの初発症状であるので要注意。』

下半身の低下・・・・ですから、太ももをしっかり鍛える事と、根っこの植物をしっかりと食べることが重要になってきます。

こむら返りが、

「おいおい、下半身鍛えてよ!」って、叫んでいるんですね!

腰痛は首で治す

。。。。。。

1週間前から腰痛の40才代女性患者Cさん。2ヶ月前から来院され、徐々に体調も良くなっておられます。そこで、鍼をどこに刺す?

「首の根本あたりが痛くて・・・__」

Cさんの訴えに耳を傾けます。そこは、山元式新頭鍼療法(YNSA)では、腰椎の治療点になります。そこで首の根本に刺鍼。

「これで、どうですか?」

「・・・・痛くない!」

となり、治療終了となりました。

これで感じたのは、腰痛でいつも気になる仙骨と、対応する背骨の部位。これで分かりました、頚椎7番、胸椎1番あたりの圧痛点です。明日からやってみます。

よく分からないと思いますが、あえて書いてみました。

 

肘痛にお灸

j

 

 

 

最近は、中学生の野球選手を診る機会が増えました。私が中学生の頃とは全く野球のレベルが違い、硬式ボールを使用したシニアリーグ、ボーイズリーグが人気のようです。それぞれのリーグを勝ち進めば、全国大会にも出場出来るそうです。

そんな大会の最中に、エースピッチャーA君が3度目の来院です。

2試合に投げ(救援の投手として)、投げ終えると痛みが肘全体にあったのが、2度の治療で肘頭の1点のみの痛みになりました。

肘頭(ひじがしら)は、尺骨の出っ張りです。これに対応するのが下肢の腓骨頭です。

そこにある圧痛点に30壮のお灸をするだけの治療をしました。すると、来院した時の痛みが10で、全く痛みがないのが0とすると、3くらいの痛みになりました。

お灸のいいところは、お灸をしながら会話が出来ることです。同行されたお母様との会話が弾み、楽しい時間を過ごすことが出来ました。A君には、無理をしない程度で頑張ってもらいたいです。

人参の間引き

畑がジャングルになっています。最近の雨降りで、ツユクサが一気に成長し大変。

人参もまだ間引きをしていない場所があるので、しっかり間引きをすると、人参葉の大収穫!そこで、以前に書いた人参葉の栄養価を下記に載せます。私は、これらを乾燥させ、ミキサーでフリカケのようにして、玄米、黒豆、小豆などと一緒にして炊いて食べます!

『野菜を干すことで水分は蒸発しますが栄養素はそのまま残るため、生野菜よりも干し野菜の方が栄養価は高くなります。また、ビタミンDやビタミンB群、カルシウム、鉄分、ナイアシン、食物繊維などの栄養素は干し野菜にすることで含有量が上昇することが分かっています。』

次に、葉っぱと根っこはどちらが栄養価が高い?

『人参の葉っぱに含まれる栄養を、根の部分と比較したのでご覧ください。

可食部100gあたり

たんぱく質 カリウム カルシウム 鉄 βカロテン ビタミンE ビタミンC 葉酸

人参 葉っぱ 1.1g 510mg 92mg 0.9g 1700µg 1.1mg 22mg 73µg

皮なし人参 生 0.8g 270mg 26mg 0.2g 8300µg 0.5mg 6mg 23µg

人参の主な栄養を比べてみると、根より葉っぱのほうが含有量を多く含んでいることがわかります。

βカロテンは根のほうが多いものの、葉っぱも野菜の中ではトップクラスです。

栄養豊富な人参の葉っぱを、ぜひ料理に取り入れましょう。』

とあります。つまりは、人参に捨てるところなし!乾燥すればもっと良いという結論に達しまいた。

指を触れるだけ

「先生、おかげさまで足(膝下の外側)が、痛うてたまらんかったのが、なくなりました。」

「それは良かった!肩の痛みはどうですか。」

「まだここ(肩の前部)が痛いけど・・・・ようなって、右手を使い過ぎるけんじゃろか?」

「どうしたら痛なるん?」

「あのな、こうして横に伸ばすと痛いんよ。」

と、右腕を後方に伸ばすと痛みが走るようです。80才代の女性患者Aさんは、農作業が好きなので少し無理をしてしまいます。そこで、足に17壮のお灸を行い自律神経を整えて、右肩を上にして横向きになってもらいます。Aさんは、三角筋の前側が痛いので腰の前部圧痛点を押圧すれば良くなります。しっかり押圧すると、

「これで、どうですか?」

「・・・・先生、だいぶ良うなった・・・・まだ、ちょっと残っとる。」

そこで、腰の最も痛い部分に軽く中指を触れるだけの操法をすることにしました。

「腰に軽く触れるけんね・・・・これだけで、良うなるんよ。鍼灸師になる前は、こんなことしよったんよ。」

5~6分触れて、

「これで、どうですか?」

「・・・・全然痛ない!」

ということで治療終了となりました。

明日は、興居島!

明日は、興居島!

今日の仕事終わりは、10時。1日1食の私は、これから夕食して、明日の興居島に生命がけで出発!

夕食は、畑で出来たネギ、大根のパワーをいただきます・・・・おやすみなさい!

山元先生は、天才なのです!

 

昨日、山元式新頭鍼療法(YNSA)の創始者・山元敏勝先生の神業をご紹介しました。それに関連する付け足しを書きます。

先生は、50才くらいのブラジル人女性(頚椎ヘルニアで、右手、右足が全く動かない)の頭に5本置鍼。その後、頚椎7番と胸椎1番の間の右側圧痛点に1本置鍼し、その後、胸骨と鎖骨の間にある圧痛点に1本置鍼することで、女性患者さんの腕が動き、顔や耳を触ることができるようになりました。

この治療点は、胸部ソマトトープ(小さな人型)の首の治療点です。

といっても、よく分からないと思います。YNSAでは、フラクタル構造(自己相似)という自然現象を人体という宇宙に見出しそれを利用して治療しているのです。

というと、ますます分からなくなります・・・・そこで、高麗手指鍼(こうらいしゅししん)を例にお話しします。韓国では写真のように、手をカラダとみなして、手に置鍼して治療します。これがフラクタル構造(自己相似)という自然現象を利用した治療法です。これは、自然現象であり、少し大袈裟にいうと宇宙の真理です。

日本で、この鍼があまり普及していないのは、ただ単に痛いからだと思います。指の圧痛点を見つけ、筋膜剥がしをすると、そこに該当するカラダの部位は必ず緩みます。

山元敏勝先生は、このカラダのフラクタル構造(自己相似)を胸部に見つけられました。そして今回のYouTubeでは、胸部ソマトトープ(小さな人型)の頚椎7番と胸椎1番の間の治療点である胸骨と鎖骨の間に1本置鍼することで、奇跡のような治療をされたのです。

今日の治療で、早速40才代の女性に同じ個所に置鍼しましたが、やはり効果がありました。山元敏勝先生は、天才なのです!

山元先生の凄技です。

 

山元先生が右足、右手が全く動かない50才くらいのブラジル人女性を、たったの10分で動かし、その30分後には、歩いて退出するまでになったYouTubeを分析することで、山元式新頭鍼療法(YNSA)をなるべく分かりやすく紹介したいと思います。

今回ご紹介したYouTubeが撮影された時期がよく分かりません。YNSAは、日々進化しており、映像から伺えるのは、基礎治療である頸椎、胸椎、腰椎の診断を、上腕診ではなく、首診で行っていた時期ということ。ですから山元先生が80才前後のころ(現在は、95才)だと推測します。

そして、患者さんの左右の親指と人差し指との間を、山元先生が押圧して、患者さんの右側に偏りがあることを確認。右側の首を診断されます。その結果、腎臓、腰椎、頚椎、大脳、大腸、三焦、心包、胃、脾に圧痛、硬結点を見つけられます。

「これから、普段通りのやり方で治療します。」

とおっしゃって、いきなり腎臓の治療点であり嗅神経の治療点でもあるオデコに置鍼されます。当時は、首診に頚椎、胸椎、腰椎が内臓の診断と共に含まれ、特に腎臓を重要視されていた時期だと推測できます。現在では、頚椎、胸椎、腰椎の診断が首診→上腕診となったので、まず最初に上腕診で頚椎、胸椎、腰椎を整えてから、内臓を整える方法が確立しています。そのため、いきなり腎臓を置鍼することは習っていません。

その後、腰椎、頚椎、大脳、胆嚢の治療点に置鍼されます。すると、患者さんの腕が少し動き始め、脚はスムーズに動くようになりました。

次に、山元先生は患者さんの肩の痛い個所を伺います。肩甲骨の上あたりに圧痛点があることで、先生は、

「・・・・小腸。これは頚椎7番と胸椎1番の間・・・・手とつながっている。」

とおっしゃいました。その時、患者さんの首にあるボンノクボを押さえて、痛みを確認されます。これは、東洋医学と西洋医学の融合だと思っています。山元先生が「小腸」とおっしゃったのは、東洋医学的な流れの小腸経のことだと思います。小腸経のツボの流れは、肩甲骨の上から小指へと流れているからです。そして、YNSA の小腸診断点が首にあるボンノクボ。圧痛点を確認されたのだと思います。また、「頚椎7番と胸椎1番の間」とおっしゃったのは、西洋医学的見方、デルマトーム(皮膚分節)からくると思います。写真のようにC8という皮膚の感覚神経が小指まで流れているのです。

そこで、山元先生は、直接頚椎7番と胸椎1番の間に置鍼されます。すると、右腕がより上がるようになりました。患者さんの目から涙が・・・・

「もう少し深く入れてみます。」

と背中(頚椎7番と胸椎1番の間)の鍼をもう少し入れられました。それと同時に胸骨と鎖骨の圧痛点を山元先生は触り圧痛点を探しておられます。そして、鍼をそこに刺すと、何と腕がドンドンあがり、顔を触れることが出来るようになり、会場から拍手が湧き上がりました。そして、その30分後には、スタスタと歩いて会場を出ていくことが出来たのです!

使われた鍼は、たったの7本でした・・・・・凄いです!

肉離れ

最近、肉離れの治療で来院される患者さんが、多くなりました。また、海を超えたアメリカでは、ニューヨーク・メッツのエース、千賀滉大投手も肉離れ。この時は千賀投手が、ファーストゴロで、ファーストカバーのためダッシュでベースに向かいました。ところが、ファーストの選手が高い送球をいたため、千賀投手が思い切ってジャンプ。縮んでいたハムストリングス(太ももの裏の筋肉)を急激に引っ張ってしまい、部分断裂(肉離れ)を起こしてしまいました。下記に、肉離れの簡単なメカニズムをコピペします。

『肉離れとは、筋肉が引き伸ばされると同時に収縮するときに起こる筋肉の断裂です。部分的に断裂することが多いですが、まれに筋肉が完全に断裂してしまうこともあります。

たとえば、ダッシュをしようとするときハムストリングス(太ももの裏の筋肉)はぎゅっと収縮しますが、ここから走り出して膝を伸ばす動きをすると、収縮している筋肉は無理やり引っ張られる状態になります。このときに、収縮する筋力が引っ張られる筋力に負けることで肉離れが起こります。』

筋肉の仕事は、収縮することですが、その仕事の最中に急ブレーキで仕事をさえぎり筋肉を引っ張り、その結果、筋肉が断裂してしまうのです。