今回は、膝から

 

以前ご紹介した足の指が勝手に動く80才代の女性患者Aさんの続報です。先週、右手人差し指に軽く私が右中指を触れていると、勝手にAさんの右足(手ではありません)の親指と人差し指が動き始め、ついには膝まで動いて、カラダは良くなりました。その後、1週間は今まで痛かった足の人差し指に痛みが出なかったそうです。

そのかわり、今回は右足全ての指先にシビレがあるそうです。特に中指に強いシビレを感じる時があるそうです。そこで、頭に置鍼した後、今回は右手(右足ではありません)中指に軽く私の中指先を置くことにしました。

「先生、今日は膝から動く・・・・チョット早いな~、今回は。」

「あらら、ホント!結構揺れますね。」

「先生、足先は宙に浮いて、前回より動きが大きいね!」

「ホント、良く動いてる・・・・勝手に動いて、カラダは良くなろうとしているんです。」

「不思議やね~」

などと話しているうちに、

「先生、だんだん落ち着いてきたみたい・・・・」

「ホントだ・・・・そしたら、指を離しますね。」

その間、約7~8分。Aさんの右足指先のシビレはなくなりました。どうやら、Aさんには、この治療法が合っているようです。

早朝、興居島行きのフェリーに乗るため、高浜港に着くといつも以上に乗車客が多く桟橋に集まっています。

「?・・・」

と、思っていると、

「どちらに行かれます?・・・中島行きなら欠航です。」

「えっ・・・・あの・・・由良行きです。一体何があったんですか?」

「これ見てください、霧。中島の方は、もっと濃い霧なんで、フェリーが出れんのです。」

やっと状況が分かってきました。桟橋に人が多いのは、中島にいくはずの人達が、欠航フェリーのため、立ち往生していたのです。

「昨日の大雨で水気が多なった上で、無風状態。すると、霧で見えんようになるんです。ここで、風が吹くと直ぐに晴れるんじゃけど・・・・ひどい時には、あそこに見える建物があるでしょう?あれも、見えんようになります。」

「はああああ~、こういうこともあるんですね!」

山育ちの私にとって、海の霧を見るは初めて神秘的で、数ヶ月前に見た映画「ゴジラマイナス1」を想像させて、遠くから来るフェリーの後からゴジラがやって来る気がしたのです。

さて、今日もこれからひと頑張りです!

明日は、興居島!

 

午後10時、仕事が終了。

モグサがチョット少なくなったので、ミキサーでヨモギを攪拌(かくはん)して作ります。そして、明日は、興居島に行くので、モグサ準備をしてワイン🍷を飲んですぐに寝ます!

おやすみなさい🌙😴

グルメ

 

テレビのスイッチをつけると、グルメの番組のオンパレード。制作側としては安上がりでできるのでしょう、また、紹介されたお店にとっても、経営上助かるので相思相愛。

しかし、これは異常としか思えません。こんな飽食の時代は、人類史上、稀(まれ)な瞬間。人類が誕生して700万年飢餓状態が当たり前で、今日まで続いたのです。飢餓状態を前提として人類は設計されているのに、飽食すると、病気になります。今の日本では、2~3人に1人がガンになるため、ガン保険に入る人が多いと思います。

こんなこと、おかしい?って思いませんか?

と、否定的な文章を書いたので、このくらいにします。料理の得意な70才代の女性患者Bさんに、エイ(お魚です)と大根を煮た料理の事を話したのです。

「先生、まずお酒。お酒で煮た?」

「いいや、お水、みりんと醤油。」

「それが、ダメなの。お酒、みりん、醤油、甘くしたかったら砂糖で煮るのよ!」

「そうなんか!確かにチョット水っぽいエイと大根の煮物になった!」

「そうじゃろう!?安いお酒と、生姜で魚の匂いが消えて、しっかした味になるけん。」

で、早速2リットル、680円の安いお酒を買った私です・・・これってグルメ?

作務衣

作務衣で治療

前々回、前回と「ポツンと一軒家」で愛媛のベンジャミンさんご夫婦の紹介がありました。今まで見た中でも、ダントツに素敵な番組。以前からベンジャミンご夫婦の経営される「おめぐり庵」に行こうと友人と言っていたのですが・・・これで、すっかり有名になったので、ほとぼりが冷めるまで無理でしょう。

そのベンジャミンさんが、着ていたのが作務衣。ハッと気づきました、やはり日本人なら作務衣。外国の方から、日本の良さを教えてもらうことが多いんです。アメリカ人のベンジャミンさんに改めて、教えられる・・・・ベンジャミンさんの出身は、ペンシルベニア州。私の元妻の実家があったのがペンシルベニア州だったので、自然の豊さは分かります。そこで、育ったベンジャミンさんが、日本の古武術にハマると、「自然流」という古武術になるのでしょう。

とにかく、私もこれから面白いこと、やりますよ。

除湿機

梅雨真っ只中、湿気がすごい。そこで、患者さんに、

「湿気がすごいですね。」

と、挨拶がわりの言葉がけをすると、

「先生、除湿機してます?」

「いいえ、してないです。」

「えっ?してないの・・・・除湿機は、いいですよ。我が家では、2階に1台置いていて、この時期はずーっとかけっぱなし。そして、2階と1階の部屋を開放すると、全ての部屋に行き渡って、家全体が快適。室内干ししてもすぐ乾くし、たった1台で十分機能するんですよ!」

「えっ!そうなんだ・・・除湿機って、いくらくらいするんですか?」

「1万円チョット出せば、買えますよ!」

「じゃったら・・・・買えそう。」

とすっかり買う気満々になりました。そして、次の患者さんに、除湿機のことを伺うと、

「まず、大手の電気店に行って、実際に見て店員さんに色々聞いて、1番いいと思う商品を見定めて、アマゾン通販で買うといいんですよ。」

と教えていただきました。そこで、8000円以下の価格の除湿機を購入したのです。患者さんに感謝です!

歩くと肩甲骨がダル重

70才代の男性患者Aさん。ほぼ毎日、ご夫婦で30分間散歩をしておられるそうです。ところが、そのたびに、肩甲骨がだる重くなってしまうそうです。

「う~~ん、歩くたびに肩甲骨が痛くなる・・・・・・・どんな姿勢で歩いているんですか?」

「普通ですけど。」

「あの~、着物を着てワラジを履いていたころの日本人の歩き方をすれば、自然な歩き方になるんですが・・・・・肘は内側を向いていますか?」

「普通に腕振っているんで、肘は外向いてるかな?」

「そういう姿勢だと、肩肘が張って肩甲骨も痛くなってきます。ちょっと、待ってください、着物を持ってきますね。着物を着て歩いてもらいます。」

ということになり、普段私が着ている着物を持ってきて、着ていただくことにしました。

「どうですか?」

「そうじゃね・・・歩幅が狭なって足があまり上がらんな。」

「そうでしょう・・・昔の日本人は、肘や膝を緩めて、能舞台を歩くような感じであるいてたんですよ、これだったら肘が内向いて肩甲骨が張ることないです。」

などと、話しながら歩く姿勢を考え直していただきました。奥様も患者さんとして来られるので、お二人で少しずつ修正していただければ!と願っています。

これからです!

から

私が治療家になる前、様々なことをしていました。ヴィデオアート創始者ナムジュンパイクさんのアシスタント、舞踏家・石井満隆氏のワークショップ、保育園の体操のお兄さん、保育園の美術の先生、森ビルの駐車場係、道路工事の旗振り、アメリカでは、イタリアンレストランの皿洗い等・・・・結局、それらが今の治療に役だっています。

特に、鍼を刺す姿勢・・・・石井満隆氏のワークショップが生きていることがよく分かります。また、高校から始めた野球を大学でもやったことが、今に生きています。まさか、大学野球部の後輩が、愛媛県で10名以上もいるとは思いもしませんでした。

今やっと、治療家としての人生を歩む道だったと、感じています。もっともっと、クリエイティブな治療家として、歩みます。

勝手に足指が動く!

本日(興居島出張の日)の患者さんは、8名。その中で、80才代の女性患者Aさんが、

「先生、右足の薬指だけが痛いんです。」

突然、治療中に言われました。

「・・・・・・そしたら、ここ(右手薬指)に、痛いところがあるはずです・・・・どうですか?」

「痛い!先生、そこ痛い!」

Aさんの訴えておられる右足薬指(第二趾)に対応する右手薬指を丁寧にチェックし、圧痛点を見つけ、軽く爪で押圧するだけで、Aさんは、大悲鳴。今回は、この圧痛点に指先を軽く触れるだけの操法をすることにしました。しばらくすると、

「先生、何やらよう分からんけど・・・・足の薬指が勝手に動きよるんじゃけど・・・・どしたんじゃろ?」

「ホントですね・・・・これ、カラダが良くなろうとして、勝手に動きを作り出すんですよ。よくあることです・・・・すごいよね、カラダって。」

「・・・・・あれ?足の親指も動きよる・・・・・膝まで!何これ?」

「今、足の薬指の痛みはどうですか?」

「・・・・・大分、治りよる・・・でも、まだ痛みは残っとる。」

膝まで大きく揺れるように動くのが、徐々に治まり始めると最初の薬指と親指だけの動きに戻ってきました。この時点で、私は触れている指をやんわりと離し、しばらくAさんの様子を見ることにしました。ほぼ、動きが治ったため、

「今、足の薬指はどうですか?」

と尋ねたのですが、まだ完全に痛みは取れていないようでした。ただ、今回の治療が月末のため、集金や印鑑押圧のため、Aさんが動き回っていると、

「先生、今、薬指の痛みが全くありません!不思議!」

)これは、野口整体で活元運動、操体法で自発動といってカラダが勝手に治しを付ける動きです。Aさんには、この治療法がよく効くのかも知れません。次回、その後の経過を伺って処方を考えたいと思います。