

「真面目に飲むと病気を招く薬」というタイトルで、安保徹先生が書いておられる個所をご紹介します。
『薬の本質を知ることが大事です。現在のように医学が発達していない時代には、薬は植物から採取し、煎じて直す優しい作用のものでした。飛鳥時代から薬師寺に付属して薬用植物園が作られ、幕末に至るまで和漢洋の有用植物が栽培され重要な役割を果たしてきました。
戦後になって抗生物質やステロイドといった化学合成した薬、強い薬が開発され効き目が驚くほど強いものが登場しました。昔とは全く違う性質の薬が開発されました。
これこそがどんな病気でも薬次第で治せる医師に治してもらえるという間違った意識をつくりあげたきっかけです。
ところが最近になって抗生物質の強い使い過ぎは腸内細菌を壊す、ステロイドでは老化促進が起こるといった薬の危険性や副作用が表面化するようになりました。
薬は症状を止めるだけ、冷やして抑えるだけに過ぎません。調子のいい時も毎日毎日真面目に薬を飲むことは慢性病を引き起こす原因になります。薬は百害あって一利なし。大事なのは使い方です。あまりにどうしようもない時に1~2週間飲むことはあっても、それ以上飲んでいい薬はありません。長期間の薬の服用は体に負担をかけ、病気が慢性化し治ることはなく、病気も病院も増え続けていくのです。どうか真面目に薬を飲まないでください。』
先日、5~6年前に通院されていた患者さんが、顔を出してくれ様々な病院に行って様々な薬を飲んでいるけど、一向に治らないとおっしゃておられたので、あえて載せました。