耳ウラ

 

最近の腰痛治療では、耳のウラにある腰椎の治療点を数多く使用しています。腰痛の治療点は、頭頂部付近、側頭部にもありますが、今の私には、耳のウラの治療点があっているように思います。

耳は、頭蓋骨と下顎骨と頸椎の交差点に位置します。また、腰痛が起こりやすい個所は、仙骨と腸骨と腰椎が交差するところが多いのです。これは、臍を介して頭と腰を同じような構造だと考え、バランスを取りあっていると考えます。すると、腰痛の個所が耳のウラと対応するのです。

「わわ~、耳かきが奥まで入る・・・・・感覚です。」

と、今日の患者さんが、耳ウラに刺鍼する時の感じを表現してくれました。また、

「これ・・・・効きますね!」

と、しみじみ教えてくれました。どうやら、耳ウラは相当効くようです。今後も、耳にこだわっていこうと思います。

腰横の痛み

YouTube制作、1年ぶりのため表紙となるサムネが思うようにできません・・・作り方を忘れています・・・ボチボチやっていきます。

スマホで親指をよく使っている人、腰の横あたりに何となく痛みを感じていませんか?今回は、そんな方に納得していただいて、セルフケア出来る方法を紹介しました。興味ある方は、ご覧ください。

ムード歌謡の続報

ムード歌謡のYouTubeをかけ、私と同じ世代の患者さんと昔話をしながら当時を振り返っていることの効能の続きを、記事からのコピペします。

『脳医学的にいうと、ストレスがかかることで記憶をつかさどる脳の海馬の神経新生(神経細胞が分化して増えること)が低下して、記憶力が落ちることが知られています。つまり、ストレスがかかった状態のままでは、いくら勉強しても記憶力が低下して、覚えるべきことが頭に入ってこないのです。

長時間、休まずに仕事を続けていると、だんだん能率が下がっていくのも同じような理屈だと考えられます

そんなとき、「懐かしさ」の感情を利用してストレスを下げることができれば、気分転換ができて物事が頭に入りやすくなるわけです。

もちろん、ストレス解消の方法としては、ほかにも運動、食事、買い物、旅行などがありますが、昔を懐かしむという行為は、お金もかからずにその場で誰でも手軽にできるというのが最大のメリットです。』

『美しい風景を目にしたとき、おいしいものを食べたとき、かわいいペットを抱きしめたとき、私たちは「ああ、幸せ!」と感じます。このように、自分自身が幸せだと感じる状態を、「主観的幸福感」と呼びます。

心理学では、「客観的幸福感」と「主観的幸福感」という区別があり、客観的幸福感というのは脳波や神経の状態などの生理学的な指標によって幸福度をとらえるものをいいます。それに対して、この主観的幸福感は文字通り、自分自身が「私は幸せだ!」と自ら感じている状態をさしています。

脳医学では、この主観的幸福感が高いほど、ストレスが解消されて脳が元気になるということを裏づける研究が数多く報告されています。』

というように、患者さんにとってストレスを解消する音楽を提供するのは、治療家としての指名であることが分かります。そのため、患者さんには、

「今日は、何の曲にしましょうか?」

「今日は誰にしましょう?」

とか、尋ねています。最も、常連の患者さんで好みを知っている場合は、来院される前から好みの曲を流しています(80~90%くらいの割合です)。

YouTube が面白い

今週の金曜日に再びYouTubeを作ります。ところが、下の前歯がポロリと取れてしまいました。これでは、見栄えが悪くてYouTubeになりません。そこで、今日急遽、歯医者さんで、治療・・・・大丈夫です!

さて、今回のYouTubeは、ソケイ部に近い前面に痛みを感じる腰痛の改善方法をご紹介します。理由は、昨日立て続けに、この同じ個所への痛みを訴える患者さんがあったからです。それぞれの患者さんに、硬式ボールを使用して痛みが軽減することを確認出来ました。

山元式新頭鍼療法(YNSA)では、臍(へそ)を中心に折り曲げて対応する点が治療点として存在するとあります。例えば左肘が痛ければ、左膝にその治療点がある。左足親指は痛ければ、左手親指にその治療点があるという事実を元に治療します。例えば、この事実を左腰の前部痛に当てはめると・・・・・左三角筋前部繊維に治療点があることになります。分かりやすくイラストにしてみました。

なぜ、腰の前部痛が多くなっているのか?・・・・・それは、スマホを見る機会が非常に多い現代人が、常に前傾姿勢をとり三角筋前部繊維を圧迫しているからだと思います。腰の前部痛は大事なソケイ部に近いのです。ソケイ部には、大静脈、大動脈、大腿神経、リンパ管が通っています。ソケイ部を緩めるためにも、是非とも次回作るYouTubeをご覧ください。

ムード歌謡

 

 

毎週1回、ムード歌謡のYouTubeをかける日があります。患者さんが私と同じ世代なので、昔話をしながら当時を振り返っているのです。これは、後ろ向きなイメージがあるのですが・・・・・ちょっと違うようです。より創造的で治療的効果があるようなのです。その記事の一部をコピペします。

『昔を懐かしむことは、実際に認知症の医療現場に「回想法」として取り入れられています。 回想法とは、 昔を思い出させる写真や音楽、食べ物などを用い、それを見たり聞いたりした認知症の高齢者が回想をすると同時に、医師や看護師らがそれを受け入れることで、認知症の高齢者の心理的な安定や生きがいの創造をサポートする方法です。

現在では、認知症を発症した人だけでなく、軽度認知症患者に行われたり、うつ病患者や終末期医療の現場などでも応用されています。また、回想法の応用として、同年代の仲間たちが集まって昔のことを語ることで、脳を活性化して認知症のリスク低減に役立てるという試みもあります。

実際、さまざまな研究から、昔を懐かしむことで脳の健康を維持し、認知症の進行を抑える効果があることがわかっています。

過去を振り返ることは、後ろ向きの行為どころか、むしろ未来の自分のプランニングに関連していることが、解剖学的にも明らかになっています。というのも、過去を振り返るときに使われる脳内のネットワークと、未来のプランニングをしているときに使われる脳内のネットワークは、かなり重複しているということがわかってきたのです。

具体的にいうと、過去の記憶を詳しく思い出そうとしているときには、脳のなかでも前頭葉、側頭葉領域、後部帯状回などの領域がよく働きます。こうした領域は、未来に起きるであろう出来事や将来の自分の姿を想像するときに働く領域と共通しているのです。』

とあるのです。昔を回想する同世代の患者さんが、当時の記憶を生き生きとリアルに表現してくれるのは、今に活かせると何処かで感じているからなのでしょう。

地下足袋

私の尊敬する大野朝行先生の「カタカムナの姿勢と動き」BAB JAPAN出版の一節に

『踵(きびす)と言う文字にも示されているように、重さはしっかりと踵(かかと)に掛けることがマノスベになるのです。』

マノスベとは、体で感受して、それに従った姿勢、動きのことです。

確かに、カラダの重さを掛けるところは踵(かかと、きびす)であると、漢字で示されているのです。これが二足歩行を余儀なくするようになった人間が、長年の経験から体得したキーワードなのです。私個人としては、長年の間、体重は母指球に掛けると学んでいたことが、音を立てて崩れていく一節でありましたが、納得できる一節でもあったのです。

180度、急回転することを、「踵を返す」といい、母指球を返すとはいいません。これは、踵が素早く無理なく回転できることを知っての言葉なのです。男性が立ち小便する時、踵重心になって副交感神経が優位になる姿勢を自然に作ります。これは、一つに一番油断した体勢のため、万が一敵が斬りつけて来た時、とっさに「踵を返す」ことができる姿勢を作っているとも考えられます。

着物を着てワラジ、下駄を履いていた日本人は、つま先を上げた踵重心の頭が上下することのない自然な姿勢で歩いていました。大腰筋という大きな筋肉を使い、無駄な動きのない効率の良い歩き方をしていたのです。

ところが、ズボンや靴を履く時代に日本もなってしまい、いつのまにか踵重心を忘れてしまった日本人・・・せめてもの抵抗として、私は地下足袋を履いて外出しています。

 

ご縁

(YouTube に使用した絵)

 

昨日は、私の69回目の誕生日。男性の患者さんと話していると、誕生日にいきつきました。

「えっっ、今日ですか?・・・・・孫が、今日2才の誕生日なんです。」

「ありゃ~、これは縁がありますね!」

というお縁、これからいい事が起こりそうです。そして、YouTubeも制作再開となりました。これからの1年が最後の60才代。悔いなくやってみようと思います。先日、リモートで参加した第11回YNSA全国大会の山本竜隆先生の基調講演「リトリート」→心身をリセットする行為、場所には、感銘を受けました。私の実家は東温市の山奥の神社です。神社そのものがリトリート。私がもっと治療の腕を上げて、実家周辺でリトリート出来るような場作りをしたいものです。これから、これから!

誕生日

 

今日は、私の69回目の誕生日。男性の患者さんと話していると、誕生日にいきつきました。

「えっっ、今日ですか?・・・・・孫が、今日2才の誕生日なんです。」

「ありゃ~、これは縁がありますね!」

という縁、これからいい事が起こりそうです。

医の中のカワズ

先日基調講演をされた山本竜隆先生の先生、アンドルー・ワイル氏の本「癒す心、治る力」は、現代医学の間違いをしっかりと諭す本です。ワイル氏は、世界各地をさまよい、治療の本質を突き詰めようとされています。その行動力、分析力は傑出しています。その中の一節を記載します。

『 ハーバード大学医学校時代、わたしたち学生にヒポクラテスのその言葉「まず、傷つけることなかれ」「自然治癒力を崇めよ」の真の意味を教えてくれた教師は1人もいなかったし、現在でも、医学校でそれを教える教師はほとんどいない。それこそが、現代医学の唯一最大の思想的欠陥である、とわたしにはは思われる。その欠陥は、はかり知れないほど大きな損失を招いている。なぜなら、だれもがかかりがちな多くの病気の、費用に対する効果の効率が最も良い解決法をみつけることができないのは、その結果のゆえだからである。』

『私のオフィスに来る、まあまあ健康、もしくはなんとなく具合が悪いという患者は、自分自身の健康に責任を持とうとする動機がきわめて高い。動機づけが高い患者とは話していてもこちらが楽しくなる。彼らは情報を欲しがり、それが得られると実行に移す。一般に、知的で教育程度も高いという、代替療法家をたずねる人たちにかんする国内外の調査結果と一致するタイプの人たちである。そのタイプには、現代医学による医療の結果、身体的、感情的、経済的に苦しんだ経験を持っている人が多い。その人たちがよく訴える不満はつぎのようなものである。

「医師は話を聞いてくれないし、質問にもちゃんと答えてくれない」

「医者はくすりをくれるだけだ。もうくすりは飲みたくない」

「これ以上できることはない、いわれた」

「悪くなる一方だといわれた」

「病気と共存するしかない、といわれた」

「あと半年のいのちといわれた」

とくに後半の四つのことば、はきわめて不穩当だと思われる。そこに人間の治る力にたいする深いペシミズムが反映されているからだ。最悪の場合、医師のこうした態度は、医療の「呪い」ともいうべき力を発揮することになる。恥知らずというほかない。』

考えさせられます。

山本竜隆先生の基調講演

先日の第11回YNSA 全国大会の基調講演が素晴らしかった(もちろん、発表された諸先生方の内容も素晴らしいものでした)。その基調講演をされたのが、山本竜隆先生です。

山本竜隆氏プロフィール

医師。医学博士。1966年生まれ。聖マリアンナ医科大学卒業、昭和大学大学院医学研究科修了。米国アリゾナ大学医学部統合医療プログラムAssociate Fellowをアジア人で初めて修了。現在は富士山麓に朝霞高原診療所を開設して、地域医療に当たるとともに、滞在型リトリート施設「日月倶楽部」「富士山静養園」を運営。昭和大学医学部客員教授、日本ホリスティック医学協会理事、日本リラクゼーション業協会顧問医師なども努める。

山本先生は、今年10月30日に「日本人のための新疎開のすすめ リトリート」という本を出版されました。現在の医療システムから離れて、自然の中で地域の文化、人々と共に自給自足ができるようなシステムを構築し、あらゆる療法を含めた統合医療を展開しようという提案です。ヨーロッパでは、その動きが進み、若手の医師が過疎の村を奪い合う程の勢いだそうです。日本では、いまだにコンクリートで作られた病院で、薬に頼った治療が行われていますが、柔軟な発想の医師が生まれて来ることを期待しています。