明日、のボール野球

 

なぜか、あじさいの杜鍼灸院のフェイスブックに投稿出来ないのですが・・・・まあ、そのうち再開出来るでしょう。

明日、「のボール野球」が、坊ちゃんスタジアムで行われます。今回は、松山東高野球部の前身、「球技同好会」創部130年記念として、脇町高校野球部OBをお招きしての対抗試合となります。

野球という言葉を草案された中馬庚(かのえ)氏が、校長を務めたのが脇町高校。ところが、正岡子規の本名が正岡昇(のぼる)で、の=野、ボール=球。それで、正岡子規が草案したと世間で広まり、松山東高と脇町高校との関係もギクシャクしておったそうです。その解決策としてこの交流戦が始まったようです。

松山東高の野球部監督をされていた稲見達彦氏(我々の頃の監督さん)が、「のボール野球」を正岡子規がやっていた当時の野球を復活させようとの思いで、作られました。投手は下手投げで、打者はボールの高さを要求し、投手は要求されたボールを投げればストライク。ワンバウンドのボールを取るとアウトなど、子供から中高年まで楽しめる素晴らしいスポーツです。

明日は、怪我なく楽しんでいい一日にします。

操体法だけの治療 その2

月に一度、体調管理で通院されている70才代の男性患者Cさん、両膝に痛みを感じるときがあります。まず、足指を丁寧に揉みほぐします。その後、

「私が、足元にいるこの感じと・・・・・頭の上にいる感じは、どちらがいいですか?」

「・・足元の方です。」

患者さんのカラダは素直に、私の熱量を感じとって反応してくれます。そこで足元に戻り、Cさんの左親指に軽く指をそえ、右手の平を膝ウラにあてるだけの操法を始めます。

「両肘が重くなってきました・・・やっぱり、肘と膝はつながっているんですね。」

そこで、Cさんの膝ウラにあてがっている右手の平を外しました。

「・・・これで、どうですか?」

「・・・・・少しずつ、肘の重みが少なくなっています。」

ある程度、落ち着いて来たので今度は、私の立つ位置を確認することにしました。

「私が、足元にいるこの感じと・・・・・頭の上にいる感じは、どちらがいいですか?」

「今度は、頭の方がいいです。」

そこで、頭の方に移動して、両手で水をすくうような体勢でCさんの後頭部をささえます。しばらくして、

「指先がジンジンしてきて、血流を感じます・・・・肘の重さはなくなって来ました。」

の言葉の後、熟睡されました。今後ともCさんには操体法の治療を進めたいと思っています。

 

 

 

操体法だけの治療

「今日は、操体法で行きましょうか?」

と、70才代の女性患者Aさんとの会話中に、当たり前のような言葉として出てきました。Aさんも納得した表情でニッコリ。Aさんには、山元式新頭鍼療法(YNSA)、足へのお灸、操体法の3つの施術から選択する様にしています。それぞれに良い反応があるので、その日のAさんの心身の状態を伺いながら決めるようにしています。頭が重く、肩こりで肩が痛いそうです。奥にあるベッドに移動してもらい、指先を丁寧にもんでいく操法を行うと、

「ここ(腰)から下が、温くなってきた。」

「頭どうですか?」

「ちょっと、軽くなってきよる。」

今度は、足首内側の三陰交に軽く中指を当て、反対の手の平を軽く土踏まずに当てます。

「・・・・これは、効いとる・・・・・肩が軽なってきよる。」

途中、Aさんが咳き込むため、頭頂部の舌咽神経と肺に効く治療点に1本置鍼。それ以降、咳き込むことはありませんでした。この治療点は、実によく効きます。

「頭の重さがなくなってきた・・・後は、膝あたりが重い。」

最近は、デルマトーム(皮膚分節)で治療点を見つけているので、膝のデルマトームは腰椎4番となります。この治療点は耳付近にあります。軽く中指を当てるだけの操法を行います。

「目をつぶっとるのに、急に目の前が明るくなった。」

「・・・・そういう事、よくあるんです・・・面白いでしょ。」

「面白いね~・・・・今度は、重いのが膝から、足首に移ってきた。」

しばらくして、重さがなくなり終了となりました。鍼灸治療をやる以前には、このような治療を行なっていたのですが、当時と違う点は、知識量です。デルマトームなどと全く縁のない治療をやっていたのですから、今思うとぞっとします。操体法でも進化していきたいと思います。

てい鍼は効きます

左股関節が痛く、40分間の通勤歩行が出来なくなり、和式トイレも使用出来なくなった50才代の女性患者Aさん。知人の紹介で来院されました。痛い箇所は、左臀部と左股関節でデルマトーム(皮膚分節)では、S2、L2辺りになります。

合谷診:左(左の膝診を行います)

膝診:左頸椎(1)、左胸椎(1)、左腰椎(2)、左脳幹(0)

首診:右膀胱(2)、左膀胱(1)、左心包(1)、左三焦(1)

(  )内は置鍼及びお灸の数

腰椎をねらう時、デルマトームのS2、L2をねらった置鍼を行い、和式トイレのスタイルが出来るようになりました。首診での治療は足に見つけた治療点に、てい鍼で押圧するだけで首の圧痛がなくなったり、柔らかくなったりするので、お灸は1回だけで十分だということに気づきました。

そして、最後に見つけた股関節の治療点にお灸を2壮ずつ3か所にすると、可動域が上がり、痛みもなくなりました。Aさんには、この治療点にせんねん灸をするよう、お勧めしました。

やめてください!

 

インターネットで当院を調べ来られた40才代の男性患者Bさん。パソコン画像を1日5~6時間見続けるため、ストレートネックになり、肩こりと頭痛の症状があります。また、太ももの外側とふくらはぎに変な疲れがあります。いつもの様に、合谷診から始まり、膝診、首診を行いますが、太もも外側とふくらはぎの変な疲れが気になるので、デルマトーム(皮膚分節)の図をしっかり見てもらい、L5、L2、S2のデルマトームが関与しているのを確認しました。

合谷診:左(左外側の基礎治療を行う)

膝診:左頸椎#5~6(1)、左胸椎#5(1)、左腰椎#6(1)、左大脳(1)

首診:右大腸(1)、右三焦(1)、左腎(1)、左膀胱、左心(1)

(   )内は置鍼数

ところが、いざ置鍼をしようとすると、

「ちょっと、やめてください・・・怖い!」

と私の手を払いのけようと必死のBさん。こんなことは、初めてです。そこで、痛みの意味を知っていただくための説明をすることにしました。

「カラダを良くしようと思ったら、危機感が必要なんです。例えば、交通事故に会って大怪我をしたとします。その時、βエンドルフィンという脳内モルヒネを脳幹の視床下部というところから、中枢神経を通して、頸椎から尾骨までの31本ある脊髄神経の必要な個所に、神経伝達物質として運ぶのです。それによって、痛みを感じないようにしているのです。これは生命維持をするための最も大切な活動です。それと同じことを鍼治療で行っているのです。」

「・・・・・」

「例えば、オデコに親指の爪を立てるだけで、もの凄い痛みを感じをことがあります。これだけで、カラダは危機感を感じて、βエンドルフィンを用意するのです。そして、鍼を刺すことによってβエンドルフィンが運ばれて、痛みやコリなどがなくなるのです。私のホームページには山元式新頭鍼療法(YNSA)のことを書いているのですが・・・・ご覧になりましたか?」

「ああ・・・読んだ気がします・・・確か、頭に・・・」

Bさんは、具体的なイメージがないままホームページを読まれたのだと思います。最近、治療するにあたって痛みの重要性がはっきり分かるようになってきました。実際には、てい鍼という「銀棒の刺さない鍼」を押圧するだけで、診断点が緩むことが多いのです。てい鍼押圧は「異常な痛み」を伴う時があります。これだけでカラダは危機感を感じ、βエンドルフィンを出すのだと思います。とにかく、Bさんに何とか納得していただき、置鍼をすることにしました。

「どうですか?足(ふくらはぎ内側)の痛みは?」

「・・・あれ?無い・・・・凄い!これ・・凄いですね!」

「今度は、どうですか?」

「・・・痛くない!えええ・・・・どうして?これ、本当に凄いですね!」

やっと理解していただきました。そして、気になっていた太もも外側とふくらはぎの変な疲れは、デルマトームL5を狙って置鍼をすると、一気に左右の患部が緩み治療終了となりました。デルマトームの威力は凄いです。

 

自家中毒症

「自家中毒症」・・・専門学校では習ったことのない、初めて聞く病名。調べてみると2~10才くらいの子供さんがかかる病気のようですが、たまに大人でも発症するようです。そこで、自家中毒症について、インターネットから引用します。

『自家中毒症とは、サルモネラ菌やボツリヌス菌などが原因となる食中毒とは異なり、ある特定の食品を食べて起こるといった中毒症ではありません。自家中毒症の症状は、強い吐き気が出現して嘔吐などによって食事したものを戻してしまいます。そのため、食事をしても栄養(ブドウ糖)を取ることができなくなってしまいます。栄養をとれない状態の解決策として、自分の体に蓄えてある脂肪を分解し、その分解産物を栄養源や、体温の維持に利用しています。この反応でアセトン(ケトン)が作られます。

アセトン(ケトン)が体の中に増えると、さらに「吐き気の悪化→嘔吐→栄養不足」が起き、脂肪をさらに分解し、アセトン(ケトン)が体の中にさらに増えるといった悪循環が起こります。嘔吐と栄養不足の悪循環の症状が起きるのが自家中毒症(周期性嘔吐症、ないしアセトン血性嘔吐症)です。

自家中毒症は環境の変化などを過敏に感じ取って自律神経のバランスが崩れ、自家中毒症状を起こすことがあるため、自律神経が関与している病気とも言えます。

自家中毒症の根本的な原因ははっきりしていませんが、ストレスなどの精神的緊張が誘因となることが多いとされています。子どもの場合ですと、幼稚園や学校の発表会や校外学習などの前後で自家中毒症を発症することがあり

自家中毒症は、2歳から10歳の子どもに発症しやすく、自家中毒症になった子どもは食事やストレスなどの精神的緊張、胃腸炎などがきっかけとなり、嘔吐を繰り返す、お腹が痛いなどといった症状を訴えます。しかし、中には、大人になってから嘔吐やお腹が痛いといった自家中毒症の症状を示すこともあります。ある報告によれば、最高齢で73歳の方が自家中毒症になったという報告がなされています。

大人の自家中毒症も、子どもの場合と同様、食事やストレスなどの精神的緊張などによって引き起こされます。そして、嘔吐を繰り返す、お腹が痛いなどといった症状を訴えます。自家中毒症の検査を実施され、確定診断が出れば、治療を行うことになります。

ですから、「2歳から10歳の時期を過ぎたから自家中毒症になることはない」と考えるのではなく、2歳から10歳を過ぎても、自家中毒症になる恐れがある、大人でもなるということを知っておくと良いでしょう。』

上記では、根本的な原因は不明とありますが、過度なストレスによるものだと思います。自律神経を整える山元式新頭鍼療法(YNSA)は、この症状には向いていると思います。

 

岩塩

先日、ストレスで食べることが出来なくなった患者さんが、来院されましたが、ヒマラヤ岩塩を口に入れてもらったところ、少し元気を取り戻してくださいました。そこで、早速ヒマラヤ岩塩を2kgオーダーし、今日届きました。岩塩と一緒にチラシが入っていたので、その内容をご紹介します。

『何億年も前に地殻変動が起こり、地面が盛り上がって山脈ができた。その時に海の一部が取り残されて化石化したものが岩塩といわれています。例えば、ヒマラヤ岩塩にはおよそ3億8000年前の美しい海の栄養素がそのままぎゅっと詰まっています。天然の岩塩には、人体で作ることのできないカルシウムやマグネシウムなど海のミネラル成分がたっぷりあり、古くから「命の源」として人々に愛されてきました。色もいろいろあってきれいです。鉄分が多く含まれるほどピンクからレッドと色合いが美しく変化していきます。鉄分不足になりがちな女性にぴったりです。岩塩は料理に使うだけでなくお風呂に入れて岩塩風呂として温泉気分を楽しんだり、不浄を払う浄化やお清めなんかにも使われます。』

2kgも購入したので、治療室に置き誰でも口に入れることができるようにしようと思っています。

ぬか漬け

ぬか漬けに挑戦して、現在成功中です。とにかく、美味しい。半日から1日漬けるだけでナス、キュウリ、大根が美味しく出来上がります。今日は、日本酒の残りを入れてみました。昨日は、何と鮒寿司の発酵したお米を入れたのです。この鮒寿司は茨城から来た友人と楽しい会話をしながら食べた時のものなので、良い波動が届いていると思います。

毎日、ぬか床をひっくり返していると私の波動が伝わっていく感覚になります。間違いなく伝わっているはずです。気持ちがいいので、そして、ぬか床自体が美味しいので、ぬか床をひっくり返すのがとても楽しいのです。粘土遊びをした後、それを舐(な)めて美味しく頂くことが出来るのですから、最高です。しかも、下記のようにカラダには最高なのです!

『発酵食品であるぬか漬けには、植物性乳酸菌が含まれます。 腸内環境を整える「腸活」にはぴったりの食べ物です。 乳酸菌は腸内で悪玉菌の繁殖を抑えてくれ、腸の働きを活発にしてくれます。 腸内環境が整うことで、便秘の解消が期待できるだけでなく、免疫力アップやがんの予防にも役立ちます』

イヤシロチ

学生時代からの友人で、茨城県に住んでおられる60才代の女性患者Aさんが、4日間連続の鍼灸治療プラス湯治療法で松山に来られました。松山市は道後温泉で有名ですが、私の鍼灸院から車で4分のところに、「ゆらら」という温泉があります。私は、一度も行ったことはないのですが、Aさんにお勧めしました。

「どうだった?」

「いや~、満点!すごく良かった・・・佐伯さんも行くべきよ、あんなにいい温泉があるのに、勿体ない!」

「そうか!余裕できたら行ってみよう!」

と、思ったのです。考えてみると松山市には、鷹の子温泉、ヤクルトスワローズが自主練でくる権現温泉を始め、良い温泉がたくさんあります。Aさんのように鍼灸と湯治目的で当院に来られるのは、おススメです。今日は、実家の神社やお寺、雨滝(小さな渓谷)をご案内し、「さくらの湯」という愛媛県で1番水質の良い温泉でゆっくりしてもらいました。

雨滝は紅葉が美しく、我ながら実家周辺の「イヤシロチ」には感銘したのです。「さくらの湯」のヌルヌルとした水質にご満悦のAさんは、当院に戻ったあとは、鍼ではなくお灸だけをを足に行う施術を受けました。

「カラダが緩んで・・・・ちょっと、横になる・・・・」

緊張していた背中が緩んできたのだと思います。昨日は、鍼を頭に刺すだけの治療に驚き、今日は、お灸で緩み・・・・明日は、様子を見ながらAさんと相談しながら、進めてみようと思います。

なぜ痛みが取れる?

山元式新頭鍼療法(YNSA)で頭に鍼を刺すと、なぜ痛みが取れる即効性があるのかの説明をします。

脳幹は生命維持(体温調節、血糖値、摂食、飲水、生殖などの本能行動、防衛反応など)の中枢。脳幹の視床下部からは、神経伝達物質が出されるますが、カラダ(特に頭皮)に鍼を刺すことで、βエンドルフィン(脳内モルヒネ)が出ることが分かっています。

患者さんの感覚を羅針盤として、山元敏勝先生が見つけ出した治療点(特に頭皮)に鍼を刺すと、診断点が緩み、治療すべき場所にβエンドルフィンが届くシステムになっているのです。

このシステムの基礎になっているのが、デルマトーム(皮膚分節)だと思っています。デルマトームは、31の脊髄神経(抹消神経)に支配された皮膚の境界線で、カラダに等高線の様に描かれた地図と考えればわかりやすいと思います。脳幹から尾骨まで背骨を通る中枢神経から、31本の脊髄神経が末梢神経として出ています。

山元敏勝先生は、これら脊髄神経が出るポイントの点を見つけ出されました。これを頭のスイッチとおっしゃっています。例えば、第1腰椎から出る脊髄神経にβエンドルフィンを送ろうととすると、耳の前にある第1D点に鍼を刺します。これが頭のスイッチです。すると、βエンドルフィンが第1腰椎の脊髄神経に送られ、そこからデルマトームに沿った皮膚上のシビレや痛みに効くこととなります。

昨日来られた20才代の男性患者Aさんの例を出します。屈(かが)む時に左膝に痛みが走ります。その左膝のデルマトームは、腰椎4番になります。そこで、左耳のD点にあるD4の治療点に置鍼。物凄い痛みが耳に走ったそうです。この痛みこそ大切です。危機感を感じた脳が、βエンドルフィンを出すのです。腰椎4番の中枢神経からでる脊髄神経が、βエンドルフィンを出して、膝の痛みを取るのです。

Aさんにその説明をすると、納得されていました。1ヶ月前に鍼治療をされたのですが、1ヶ月も調子が良かったのに驚かれたそうです。その理由をこのように説明することが大切だと感じました。