右足甲の痛み

男子高校生A君、1週間前、ランニング中に右足の甲が痛み来院されました。前回の治療で足の甲の痛みは取れ、

「明日から練習していいですか?」

「・・・まだ、あせらん方がええ。もう一回来てから決めよう。」

ということになり、2日後の本日来院。

「今日は、調子どう?」

「調子いいです。痛くありません。」

と嬉しい答えをいただいたので、前回と同様の治療をすることにしました。頭に見つけた頸椎、胸椎、腰椎の治療点に8本置鍼。そして側頭部の足の治療点と、前頭部の足の治療点に2本置鍼。

「もうこれだけで、良いんだけど・・・・手にお灸をしよう。」

と右足甲の圧痛点に対応する右手の甲の圧痛点にお灸を10壮。A君は、腰に痛みを感じているので、自力自療で腰痛を治す方法を指導し、終了。

「無理せんように!」

という言葉でお送りしました。

これから

 

YNSA(山元式新頭鍼療法)認定治療師として、愛媛で初めて認めていただきました。ですから、YNSAのホームページを開いて認定治療師のカテゴリーをクリックしていただくと、そのうち、私の名前が出てくると思います。今日、事務局に私の情報や写真をお送りしただけなので、いつになるか分かりませんが・・・・

紺色の仕事着をピンク色にした直後の写真。これで、運気を上昇させます。

67才で亡くなった父親に私の70才からの人生を報告するため、これからやる事が一杯なのです!

森下敬一理論

あじさいの杜鍼灸院のホームページのカテゴリーに大沼理論とあったのを、森下敬一理論と改めました。その理由は、大沼四廊先生が森下敬一先生の弟子であり、私が教科書としている「石原医学大全」著者・石原結實先生も森下敬一先生の弟子だからです。そこで、森下先生の著書「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す」の一部を掲載します。

『森下自然医学では、ほとんどの病気の原因を血液の汚れととらえます。逆にいえば、血液を正常な状態に保てば病気を予防できますし、病気になったときもドロドロになった血液を浄化することで、血液を細胞レベルから回復できると考えます。

もっと端的に言えば「適塩・玄米食」で病気を治療します。ただし、これは栄養療法のようなものではなく、正しくは「新陳代謝療法」だと考えてください。

最近の言葉で言えば「ファスティング」であり、「断食療法」だといえます。

適切に塩分を取り、玄米食に切り替えることにより、ゆるやかな断食状態を作り出し、体から有害な物質を排出して血液をきれいにすることができます。そして、正常な血液が正常な状態に戻れば数ヶ月もせずに、病気や体調不良の多くは改善していくのです。

いずれにせよ、慢性病やガンの根本原因は、汚れた血液からできた細胞の機能不全だとまず覚えてください。』

真実はシンプルです。

健康番組

興居島の出張治療では、患者さんとの会話がはずみます。

「先生、昨日の2時間番組で健康のこと、やってたでしょう?私、ペン持ってメモしてました。」

「ああ・・・あの番組、カズレーザーさんが出てる・・・最後の方、チョットみました。あれでは、やはり断食がいいといっていたでしょう。一番最後にオートファジーのことをいってたんです。」

といった会話を5人中3人としました。皆さん、健康に関心がおありです。そして、勉強されています。そこで、この番組に出ていたオートファジーについて、改めて下記に記載します(この番組では、オートファジーの説明がなかったので・・・)。

『2016年東京工業大学栄誉教授の大隅良典博士は「オートファジー」の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞された。オートファジーとはギリシャ語の「オート(自ら)」と「ファジー(食べる)」を組み合わせた造語。古くなったタンパク質を細胞自身がアミノ酸に分解して再利用する、いわば人体の「リサイクル機能」のことで次の3つの働きがある。

①細胞内の「栄養の再利用」

②細胞内の不要物を分解して掃除する「浄化作用」

③細胞内に入り込んだウィルスなどの病原体や有害物質を分解して細胞を守る「防御作用」

オートファジーが機能して細胞が刷新されれば、いつまでも健康で若々しい体でいられる。素晴らしい機能だが、常に作動しているわけではない。

オートファジーは体がピンチに陥ったときに活性化する。ピンチには2つあって1つが「低酸素状態」。もう一つが「飢餓状態」だ。

低酸素状態を人為的に作るのは危険だが、「飢餓状態=空腹」ならば自在に演出が可能だ。細胞レベルでの若返りスイッチは自分で入れられるのである。

ちなみにオートファジーが稼働するのは最後の食事から16時間後。20時に食事を軽く済ませたとしたら、16時後は翌日のちょうど昼食時の12時。「朝だけ断食」のサイクルがぴったり合致する。』

チェインジ

1月4、5日と2日間で看板の青いカタツムリをピンク色、青い点を赤に変えました。そして、ホームページを管理してもらっている友人に色変えしてもらいました。すると、イメージが変わりました。青色で落ち着いていた画面が、赤やピンク色で明るく軽やかになり、なおかつ、インパクトが強くなったようです。

色の持つパワーをしみじみ感じます。そこで、この際ネーヴィーブルーのユニフォームを、ピンクに変えることにしました。私にしては思い切った「チェインジ(オバマ元大統領がよく言っていました)」でしたが、患者さんはあまり気がついていないようです。

「なんだ~こんな程度なんだ!」

と、逆にホッとしました。イメージを変えたつもりでも、本人が思っているほどイメージって変わらないようです。ですから、益々イメージを変えていけばいいようです。これからです!

健康は自ら創造すべき

前回、操体法創始者の橋本敬三先生(医師)の「生体の歪みを正す」の一節、コマ運動をご紹介しました。足ユビを丁寧にほぐすことの重要性を述べておられます。そして、「足ユビが痛くないようになったときは、全身が軟らかくなっている。コワバリは歪みである」と断言されています。その一節で下記のように述べておられます。

『筆者は、若い頃(大正末期)、神経生理(東北帝大医学部、藤田敏彦教授)ところから、いきなり民間臨床に飛び出し、患者の愁訴に振りまわされ、目をまわしたものである。そして、民間療法を漁ってみた結果、民間療法に一貫していることは、彼らは自覚せずにおるけれども、運動系の歪みを是正しているという理解に達した。十数年、くりかえしてみて間違いないことを確かめた。

(中略)

健康は生活の結果であるから、他人の力で与えられるべきものではなく、自ら創造すべきである。それでこそ健康増進の可能性も期待されるのである。』

「健康は自ら創造すべき」は、当院のモットーにすべきだと改めて感じています。私は、鍼灸を軸に施術していますが、鍼灸それ自体で治しているのではないと患者さんに常に言っています。鍼灸で刺激をして本人のカラダが治しているのです。そのことに、感謝してくださいと言っています。

今年は、「健康は自ら創造すべき」をもっと徹してみようと思います。

足のお灸

頭の鍼が苦手な患者さんには、足のお灸だけで頭の鍼と同じ効果の治療をしています。操体法の教科書ともいえる「生体の歪みを正す」に、操体法創始者の橋本敬三先生(医師)が、運動の基礎を紹介されています。この紹介で、足のお灸がなぜ効くのか、ある程度理解できると思います。下記に記載します。

『人体構造で1番の土台は足である。ここが狂ったら全身に狂いができることは、わかり切ったことである。足のうちでも足のユビが最も大切である。手でもユビが大切。東洋物療の経絡の起始終末は、手足のユビ先になっている。

コマ運動

正座して、互いに膝頭を合わせ爪立ちして、かかとにお尻を乗せ、軽く足に手をかけ、お尻がカカトから離れないようにしておき、上体をシナラセて前より左、後ろ、そして右に、また前右後ろ左に、グルグルと、コマが止まるまえに揺れ動くように、体を動かす。頭も脊柱も自然に曲げる、これで全身の関節が動く。足のユビ10本とも同様に力が加わるように動かす。なるべく痛くないほうに余計動かすこと。数回の回転で良い。初め足ユビが痛ければ座布団の上でやる。食前にやる。こんな簡単な運動で全身関節は動く。要は、工夫である。やるかやらぬかで運命が決まる。足ユビが痛くないようになった時は、全身が軟らかくなっている。コワバリは歪みである。』

最近は、患者さんにこの運動をお勧めしています。これだけで、背骨が整い自律神経が整ってきます。

断食体験

私が断食を勧めるには、訳があります。

高校時代、1年2学期から初めて野球をする決心。そのため、勉強どころではありませんでした。そして、3年2学期から受験勉強を始めると、自慢の視力が衰えてきたのです。その頃、世界的に有名なヨガの達人・沖正弘先生の本を読み、視力が回復することを知りました。そして、20才になった時、静岡県三島市にある沖ヨガ道場で断食修行を体験したのです。

難病の患者さんが、最後の砦として沖ヨガ道場を選択している事実に驚き、断食の効能を知りました。そして、30才で3週間(徐々に食を減らし、1週間の断食後、徐々に食)の断食体験。この時、2週間目が一番カラダが軽く、いくら肉体労働をしても疲れないという事実を体感しました。睡眠も4時間で十分。目覚めは首筋がスッとし、軽くてしかたがなかったのを覚えています。

今は、1日1食なので毎日断食。排便が多く、カラダが非常に軽いのです。やはり、体験しないとお勧めできません。

朝だけ断食

断食が体に良いというと・・・・・多くの方々が、バカにします。そこで、石原医学大全の一節をご紹介して、少しでも興味を持っていただければ・・・と思います。これは、ノーベル生理学・医学賞を取られた先生の学説です。

『2016年東京工業大学栄誉教授の大隅良典博士は「オートファジー」の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞された。オートファジーとはギリシャ語の「オート(自ら)」と「ファジー(食べる)」を組み合わせた造語。古くなった。タンパク質を細胞自身がアミノ酸に分解して再利用する、いわば人体の「リサイクル機能」のことで次の3つの働きがある。

①細胞内の「栄養の再利用」。

②細胞内の不要物を分解して掃除する「浄化作用」

③細胞内に入り込んだウィルスなどの病原体や有害物質を分解して細胞を守る「防御作用」。

オートファジーが機能して細胞が刷新されれば、いつまでも健康で若々しい体でいられる。素晴らしい機能だが、常に作動しているわけではない。

オートファジーは体がピンチに陥ったときに活性化する。ピンチには2つあって1つが「低酸素状態」。もう一つが「飢餓状態」だ。

低酸素状態を人為的に作るのは危険だが、「飢餓状態=空腹」ならば自在に演出が可能だ。細胞レベルでの若返りスイッチは自分で入れられるのである。

ちなみにオートファジーが稼働するのは最後の食事から16時間後。20時に食事を軽く済ませたとしたら、16時後は翌日のちょうど昼食時の12時。「朝だけ断食」のサイクルがぴったり合致する。』

インフルエンザが猛威を振るっていても、平気な人がいます。飽食をしないで、「朝だけ断食」を実行しているのかもしれませんね。

舌診

今年から舌診を加えていこうと思い、患者さんの舌をカルテに写真で残すようにしました。石原医学大全にある舌診の個所を記載します。

『舌も色や形状には体内の水分量と血液の状態が如実にあらわれる。漢方の診察では舌苔の観察は必須となっている。舌苔は舌の表面に存在する苔状のもので、古くなって剥離した舌の上皮、食べ物残りかす、細菌からなる。

西洋医学では、舌苔はよろしくないものととらえている。急性疾患、胃腸病、便秘、熱性疾患、口呼吸、唾液の減少、口内乾燥、鼻腔栄養や点滴で口の運動がない、歯磨きを長期間怠った、不規則な生活、ヘビースモーカーなどで舌苔があらわれるからだ。

東洋医学では舌もまた排泄器官の1つと考える。舌苔は排泄された血液中の老廃物であり、体内浄化のための活動だ。断食中は排泄が活発化して、体内の浄化が進む。舌苔は熱くなり、体内に老廃物がとどまっているほど舌苔の色も白→黄色→薄茶→茶→黒と濃くなっていく。黒くなるほど血液の汚れがひどいことをあらわす。

舌が腫れる→水毒

あかんべーをした時、舌は筋肉でできているから、細長い舌がするっと出てくるのが正常な状態。しかしむくんで膨らんだ舌がぼてっと出る、なおかつ舌の辺縁がボコボコしているなら体内は水分過多、水毒状態にある。水分によって舌がむくみ、下の歯に押し付けられて歯形でボコボコになるのである。

舌の表面がつるつる→悪性貧血

舌の表面にある舌乳頭と言う粘膜の突起が萎縮し表面がツルツルになって光沢を帯びていると悪性貧血が疑われる。ビタミンB12不足による貧血である。

舌が暗赤色、舌の裏の静脈が暗紫色→血液の汚れ

舌の色には血液の状態が現れる。暗い赤色なら血行不良で、血液の汚れ(瘀血)が進んでいる。舌の裏の静脈が静脈は蔵紫色でグロテスクに膨らんでいるはずだ。

舌苔が黄色~黒→血液の汚れ

発熱時には熱によって血液中の老廃物の排泄が活発化し、黄色い舌苔が大量に発生する。舌苔が黒いなら、体内の老廃物が多く、それによって血液が汚染されていることを示す。

舌苔がほとんどない→水分過多、冷え性

舌苔がほとんどなく、さらに舌表面に水分が多い(湿舌)ようなら、水分過多。いずれ冷えや痛みやアレルギーに連鎖する。』