前知事の大胆な方針

下記は、大沼四廊先生の著書、「がんの盲点 白血病はがんではない」に前岐阜県知事、梶原拓氏が寄稿した文章です。

『異端から正統へ   前岐阜県知事 梶原 拓

岐阜県知事在任中、健康政策には格別力を入れてきました。特に自然治癒力に着目し、 「人体は健康生産工場だ」として1:好循環の保持2:医食同源3:活性酸素の除去4:心身一如5:早期発見早期治療の五本柱で健康法実践リーダーの研修講座を開いたりしてきました。

中でも「好循環の保持」が基本と考え、県立病院で、通常の健康検査項目のほか、健康法を実践の目安として1:血管の老化度2:血液の流動性3:血液中の活性酸素の状況4:同じく免疫細胞の状況の検査システムを設けてきました。血管と血液が多くの疾患に大きく関わっていますが、従来の健康診断や治療法においてあまり重視されなくされてこなかったように思います。

最近、私自身、大沼理論「血液動態医学理論」に基づき実践的な指導を受け大いに啓発されたところです。血液中の免疫細胞は数だけでなく、活性化しているかどうかが問題だ、とか形態だけでなく動態が重要と認識させられました。今後、病気の予防や治療に大沼理論が活用されれば、画期的な成果が上がるものと確信しています。

目下のところこの理論は正統派の説ではなく、異端の説ではありますが、過去の歴史の教えるところでは、「異端が時代を拓き、やがて正統に転ずる」ことになります。読者の皆さんも柔軟な発想で本書を読まれ、ご自身やご家族の健康法に応用されればと期待します。』

前知事がこのような大胆な方針を出すのは、すごい事だと思います。現在の知事がこの方針を貫いておられる事を祈ります。

大沼理論 2

 


大沼理論 2

1からの続きです。

『本書の特徴は、ストレスとの関わりで、いかに血液が汚れているかを理解していただくため血液画像分析機を使って解析し、がんと汚れた血液の関係を明確にしている点にあります。また、発症の部位とゆがみの関係にも触れ、自宅での療法をわかりやすくまとめた点も本書のポイントです。

発病の原理については、遺伝子の後天的疾患と言う立場に立ち、矛盾を解明していくうちに循環障害による局所壊死と言うことも証明できました。また、進行性や増殖の原理についても、過剰なストレスとの関係について明らかにすることができました。ストレスと血液の関係、薬の副作用と血液の酸化、食べ物の腐敗と血液の汚れなど、身近な問題にも焦点を当てています。さらに回復の神経である副交感神経を正常に保つための知恵や、血液の浄化、自己療法も網羅しています。特に自宅での対応を充実させるために、深部への到達度の高い近赤外線の開発にも成功し、光回復酵素による具体的な対応も記述してあります。

どんな病気にも必ず原因があります。過去の常識にとらわれず、その原因を細部にわたって研究し、問題解決に焦点を絞りました。現在発症している人には救いの書として、まだ発症していない人には予防の書として、また、日本の舵取りをしている先生方には、医療改革の参考資料として充分貢献できるものと確信しています。』


この中にある血液画像分析機は、革命的な機材です。医師はこれを使って患者さんと向き合うべきだと思います。それにより、食べ物の大切さを患者さんに伝えることが出来ます。要は、良いものを食べて、歪みをとって、楽しく生きればいいだけのことだと思います。

大沼理論 1

故郷、松山に帰り開業して、6年経ちました。当初は杉本鍊堂先生の筋膜はがしのポイントを刺鍼する技法で治療をしていました。効果はあったのですが、時間がかかり過ぎて苦労していました。そこで出会ったのが山元式新頭鍼療法(YNSA)です。現在もこの治療法をメインで行っていますが、名古屋の大沼四廊先生の大沼理論を知り、難病に対応できるようにしたいと考えています。YNSAで山元敏勝先生が難病を治されておられ、諸先輩も治されておられます。私は残念ながらそこまでの技量、経験がありません。そこで、大沼理論を勉強中なのです。大沼四廊先生の著書「がんの盲点」は、目からウロコです。そのまえがきの一部をご紹介します。

『本書は、毎年30万人以上もなくなっている「がん」について、発病の原因と西洋医学の成果の上がらない治療に矛盾を感じ、がんの盲点についてまとめたものです。調べが進むにつれて西洋医学の盲点は実に多いことがわかりました。中でも白血病に関する盲点は、発病の原理から違っています。この盲点は他のがんにも当てはまっています。一般にがんが発病する原因は、遺伝性と言われてきました。誰もが遺伝性なら諦めてしまいがちですが、遺伝子疾患だけの問題ではなかったのです。実際にがん発病の原因は、単にウィルスや遺伝子障害だけでなく、日ごろの生活の中でストレスを背負い、そのストレスに負けて発病するケース、生まれながら病弱で、薬漬けとなり、自己免疫力が破壊され発病するケース、深夜の過食から食物が腸内で腐敗し発病するケースなど様々です。

具体的に例を挙げながら、白血病の盲点、前立腺がんの盲点、卵巣がんの盲点、乳がんの盲点、消化器がんの盲点、大腸がんの盲点、肝臓がんの盲点、肺がんの盲点についてここにまとめてみました。いずれも、ストレスとの関わりで細胞が局所で壊死することと、壊死した細胞を適時排除できなくなることに起因するものです。局所壊死はストレスとの関わりで発祥します。ストレスは、血液を汚し、骨格を歪めます。その結果自律神経が失調し、呼吸が浅く酸欠になり、体力が急激に減退し、眠りが浅くなり、頻回排尿になり、さらに進行すると靭帯の骨化を誘発します。多くの病がこれらの問題を解決できずに発症してしまうのです。』

ものすごく明解です。ストレスで壊死した細胞が排除出来なかった結果、血液を汚し、骨格を歪め、自律神経が失調し、呼吸が浅く酸欠になり、体力が急激に減退し、眠りが浅くなり、頻回排尿になり、さらに進行すると靭帯の骨化を誘発します。靭帯が骨化すると難病になります。大沼四廊先生の理論では、この難病になるシステムも明解に説明されています。今後も、この大沼理論を次々とご紹介します。

大沼理論 その1

大沼理論 その1

今回から、大沼四廊先生の理論を私なりに消化出来た段階で、ボチボチご紹介したいと思います。まず、人は産道を通る時点で、頭も歪(いびつ)にし、それぞれの関節を外して螺旋状に回転しながらうまれてくる。大沼先生は、これを「先天的システムエラー」といっています。

この歪(いびつ)なカラダをじっくり元に戻す過程をたどっていない赤ん坊が、最近は増えてきている。母親も同じようにしっかりと、休まないまま生活に追われている場合が多い。まずは根本的な歪みを修正する必要があります(個人的には、この歪みを操体法で取ることができると考えているので、この大沼理論を理解した上で、操体法を患者さんには提供していきたいと思っています)。

大沼理論の中で「鎖骨ほぐし」という大切な手技があります(残念ながら、私はそのセミナーを受けていないので、手技の紹介はできません)。特に左の鎖骨に歪みを持っている人が多く、特に難病の患者さんは、必ず左鎖骨に歪みがあります。

なぜ鎖骨が歪むのか?

それは、心配、不安、過労、運動不足、睡眠障害、妊娠、出産、育児、など過剰なストレスを受けることで右の骨盤が歪む、その影響で左の鎖骨が歪む(YouTube 参照)。

鎖骨が歪むことでどんな病気を引き起こすのか

a)鎖骨下動脈、静脈、神経、 リンパの圧迫

b)握力低下、肩こり、腕のしびれ、呼吸の悪化

c)胸腺の循環障害、免疫力と造血力低下

d)脳内の循環障害(脳内ホルモンの減少)

1)成長ホルモンの減少:発達障害

2)*プロスタグランジンが減少:睡眠障害

3)*ドーパミンが減少することで悲しい気分になり、前頭葉の機能が低下する

脳内ホルモンの障害

*メラトニンの減少:意欲が低下し、体内時計の制御に関わり、生命力が弱体化し短命化する。

*セロトニンの減少:うつ病が誘発される。メラトニンと逆相関である。

交感神経が過剰に働くことで*アセチルコリンが減少する

唾液が減少し、消化吸収にも影響が出る

*βエンドルフィンの減少はモルヒネの作用を低下させ痛みが止まらなくなる。

*プロスタグランジン

痛みおよび炎症の原因物質として知られる生理活性物質。プロスタグランディンが過剰分泌されることで患部の痛覚が脳に伝達され、痛みを感じるとされる。鎮痛薬(痛み止めの薬)の一グループである非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)は、プロスタグランディンの生合成を阻害することで痛みを緩和している。

*ドーパミン(英: dopamine)は、中枢神経系に存在する神経伝達物質で、アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体でもある。運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる。

*メラトニン

松果体(しょうかたい)から分泌されるホルモン。メラニン色素細胞の収縮、生殖腺の発達抑制の作用がある。また、人においては通常夜に分泌量が多くなり、睡眠を促進する作用があると考えられている。

*セロトニン

生化学的なメッセンジャーや制御因子として機能する有機化合物で、体内で必須アミノ酸であるL-トリプトファンから合成される。ヒトの場合は、中枢神経系や消化管、血小板に見られる。セロトニンはいくつかの重要な生物学的機能の媒体として働いており、神経伝達・胃腸の運動・止血・心臓血管の正常化に関わる。複数の受容体ファミリー(セロトニンレセプター)があることから、生理学的な機能やメディエーターとしての分布範囲は広いと考えられる。

*βエンドルフィン

脳内で働く神経伝達物質の一種。鎮痛効果や気分の高揚、幸福感などが得られるため、脳内麻薬とも呼ばれる。

脳内で働く、神経伝達物質エンドルフィンのひとつで、モルヒネと同じような作用をする物質です。

エンドルフィンは、子牛や豚の脳から発見されたもので、「体内で分泌されるモルヒネ」を意味しています。モルヒネの数倍の鎮痛効果があり、気分が高揚したり幸福感が得られるという作用があります。

エンドルフィンにはアルファ、ベータ、ガンマの3つがあり、β-エンドルフィンはその中でも苦痛を取り除くときに最も多く分泌されます。マラソンなどで苦しい状態が一定時間以上続くと、脳内でそのストレスを軽減するためにβ-エンドルフィンが分泌され、やがて快感や陶酔感を覚える「ランナーズ・ハイ」と呼ばれる現象がよく知られています。また、β-エンドルフィンは性行為の際や、おいしいものを食べたときなどにも分泌されることが分かっています。