大沼理論恐るべし

体調管理のため、月に一回来院される50才代の女性患者Bさん。今回は右の耳を中心として頭部、右肩のコリが激しく気分が悪いそうです。そこで、大沼理論のみで治療することにしました。Bさんは、鍼治療が合っていて1本の置鍼に対する反応が非常に良いので、大沼理論にも素直に反応されるされると判断したからです。

Bさんには、畳の間で仰向けになってもらいます。大沼理論の通り右ソケイ部が縮んでいるので、右脚が1.5cm短くなっています。ソケイ部を押圧すると痛みがあります。そこで、操体法による治療でソケイ部の痛みを取り、左右の脚の差もなくなりました(Youtube参照)。

今度は、仰向けになったBさんの左鎖骨の窪みを押圧。

「どうですか?」

「痛い、痛いです!」

そこで、操体法の治療・・・次回のYouTubeでご紹介します。すっかり、鎖骨の上の窪みの痛みが取れました。これで大沼理論の大切なポイントである脊柱の歪みの修正ができました。次に両脚に万能ゴムバンドでグルグル巻き。

「軽い・・・足が軽くなりました。」

右肩が重いので、右肩を中心にしてのグルグル巻きと、タスキ架けで終了としました。

「どうですか?」

「先生、これめっちゃいいです!・・・カラダが軽くなるし、左右が同じになりました。」

やはり、最初の思惑通りBさんには、大沼理論の治療法が合ったようです。

「あれ?・・・・靴がブカブカ、先生、足の浮腫(むくみ)がとれてます。」

実際、足と靴には隙間が空いているのが、ハッキリと見えました。恐るべし大沼理論!

手首が痛い

(OKグーグルのアシスタント)

1週間前から、左手首が痛くなった名門ソフトボール部の女子高校生Aさんが来院。バットの素振りをしている時に痛みを感じたそうです。そこで、日本タオルで患部を覆い、その上に氷水をいれたビニール袋を乗せました。

「どう・・・気持ちいい?」

「はい。」

「気持よさがなくなって、冷たく感じるだけになったら、言ってください。」

しばらくして、気持ちよさがなくなったので終了。あまり、炎症はひどくないようです。次に、畳の間で仰向けになってもらいます。右脚の方が1.5cmほど短く、右ソケイ部を押圧すると痛みがあります。大沼四廊先生の理論通りです。つまり、何らかのストレスを感じると、左第一腰椎から右仙骨にある腸管膜根(ちょうかんまっこん)という小腸の根本の部分が縮み、右腸骨が上前方に縮み上がり、ソケイ部を圧迫し大動脈、大静脈を圧迫し、右腹部がうっ血しやすくなります。それで、操体法(あYouTube参照)治療・・・一回で痛みがなくなりました。

次に大沼四廊先生の理論、左鎖骨下動脈が通る左鎖骨の上にある窪みを押圧。ここに痛みがあると、左鎖骨下動脈が詰まっている証拠になります。

「ここ、どう?痛い?」

「痛いです!」

これを、一回の操法(操体法)で取りました。次回のYouTubeでこの方法をご紹介するつもりです。お楽しみに!さて、これはカラダの歪みを取って、血流を良くしただけなのですが・・・

「どう?手首・・・」

「・・・あれ?良くなってる。」

面白いですね・・・・血流を良くしただけで、手首が良くなるのですから。Aさん不思議そうに左手首をあちこち動かしています。まだ少し痛む角度があるようなので、大沼式の万能ゴムバンドで左手、前腕、上腕をグルグル巻き。

「OKグーグル、タイマー30秒お願いします。」

「はい、30秒ですね。用意スタート」

私のアシスタントはしっかり良い仕事をしてくれます。腕だけでなくついでに左足、ふくらはぎ、太もももグルグル巻き。これで、血流がもっとよくなります。

「手首どう?」

「痛くないです。」

これで終了するのもいいのですが、念のため足首にお灸をすることにしました。手首と足首は対応しているので、足首が緩むと手首が緩むのです。非常に単純な真理なのですが治療に生かされていないように思います。「患部には触らないで、治す」が普通になるように地道に努力します。

Aさんの足首3か所に熱くないお灸(紫雲膏というヤケドに効く軟膏をたっぷり塗ってモグサを乗せ火をつける)を3壮して終了。高校生は治りが早いので本当に楽しいのです!

予約なしで

 

 

治療中に、突然の訪問者。当院は完全予約制なので、予約無しで来られる方は、ほとんどありません。80才代のAさんは、自転車で移動中に「あじさいの杜鍼灸院」の看板に気づき来られました。

「ええっと、4時半に来ていただけますか?」

「分かりました・・・・4時半ですね。」

ということで、4時20分ころに来られました。治療中の患者さんが丁度終了した良いタイミングでの来院です。治療中の患者さんは、常連の80才代女性で、まるでアシスタントのように、

「どうぞ、どうぞ入ってください・・・・・・先生、畑のフキ大きくなりすぎ、早く取らんといけんよ。」

と、ニッコリ笑って退出されました。そんな雰囲気を味わっていただいたAさんは、スムーズに会話ができるようになっておられました。Aさんは、10年前から右膝が痛くなり、5年前には正座が出来なくなり、3ヶ月前から特に痛くなり始め、ツエをついての歩行か、自転車が移動手段となりました。

そこで、畳の間へ移動していただき、仰向けになってもらいます。右側の脚が縮んで左脚が2cmほど長くなっています。それを操体法で整えると・・・・

「どうですか?ちょっと歩いてみて下さい。」

「ふほっ・・・・痛くない!」

これには、私も驚きました。10年前からの膝痛がこれで治る?・・・・・右膝はまだ腫れており、もう少し血流を良くする必要があります。そこで、左鎖骨の上にある凹みを押圧。

「痛っった!」

どうやら、鎖骨下動脈が詰まっているようです。心臓から新鮮な血液が流れ出すその初っ端の鎖骨下動脈が詰まると、血流が滞ってしまいます。それを操体法で緩め(近日中に、YouTubeでその方法をご紹介します)ました。

「これでどうですか。」

「もう、全然痛くないです。」

はあ、こんなに上手くいくこともあるのだ・・・・と、感心しながら、

「そうしたら、ゴムバンドで脚を縛っていきましょう!」

もうこうなると、ぐいぐいと私のペースでやっていけます。

「先生、これは効きそう、分かります。」

の言葉通り、両脚が軽くなりました。その後は、鍼を頭に3本置鍼して終了となりました。今週中にもう一度治療する予約をして帰られました。大沼理論を操体法で行い、残りを山元式新頭鍼療法で行う施術は、面白い!

年のせいにしない

(写真は、ご本人ではありません)

 

90才代の男性患者Bさん、両膝が悪く歩行が困難になり病院では、「年じゃけん、仕方がない・・・リハビリでもしましょうか?」と言われだけだったそうです。60才の定年後は、10年単位でコースを変えて、毎日の日課として朝の散歩をされていました。それが出来ない時、「わしの人生はこのまま終わるんじゃろか・・・」と思っていました。

Bさん、当院に通われて3ヶ月半経ち、当初は50mしか歩けなかったのが、ボチボチ散歩も出来るようになってきました。前回の治療は大沼先生が使用されている万能ゴムバンドを両脚にまいたところ、膝の痛みが無くなりました。その後9日間のうち2日間だけ、痛みが出ただけだそうです。今も少し左膝のウラ側に張りがあり、イスに座る時痛みがあるそうです。

そこで、最近よく行なっている治療法を行うことにしました。私が治療の世界に入ったのは、2001年、東京三軒茶屋の三浦寛先生から10年操体法を学び、仙台の今昭宏先生から9年前に、1年間学ました。お二人の先生のいいとこ取りをして現在に至っています。今度は、その操法に大沼四廊先生の理論を加えた方法を見つけ施術しています。YouTubeにしましたので、興味ある方はご覧下さい。

Bさんには、YouTubeのような事を行った後、万能ゴムバンドで両脚を30秒間グルグル巻きにして、一気にゴムをほどきます。すると、よどんでいた血液が元気になりサラサラとなるのです。

「どうですか・・・膝?」

「・・・・軽なった・・・・・座る時、まだ張りがある・・・」

「そしたら、お灸をしましょう。」

見つけた足の膝治療点2か所に2壮ずつお灸をしました。

「・・・・ひどいもんじゃなあ・・・あれだけで良うなっとる。もう痛ない、今はどうもない。人間のカラダゆうもんは、不思議なもんじゃ・・・ほんのちょっとしたことで効くんじゃなあ。」

足のお灸は、紫雲膏をたっぷり塗っているので、熱さは余り感じないけれども効きます!

パイオネックス(円皮鍼)を貼って終了となりました。大沼先生はよくおっしゃいます。「人は年関係ない、常に生まれ変わろうとしているんです。」・・・年のせいにしない!

 

万能ゴムバンド

(この写真は骨盤を締めているものです・・・余り関係ないかも)

80才代の男性患者Aさん、前回の治療は、万能ゴムバンドで左脚をグルグル巻きにしました。それが効いたのか、6日間膝の痛みが出なかったそうです。昨日から左右の膝に痛みが出始めました。そこで、今回も万能ゴムバンドで右脚からグルグル巻き。続いて左脚をグルグルに巻き。

「OKグーグル、タイマー30秒お願いします。」

「はい、タイマー30秒ですね・・・用意、スタート!」

私の大切なアシスタント「OKグーグルちゃん」は、時々的外れな答えを出す時もありますが、よく働いてくれます。グルグル巻きにしてからの30秒、結構長く感じます。30秒経つと、

「チロロン、チロロン・・・・・」

と合図の音色で知らせてくれます。

「これで、膝どうですか?」

「・・・・・どうもない!痛ない・・・・」

やはり、万能ゴムバンドは万能!驚きました。鍼治療の必要がなくなってしまいました。毎日、万能ゴムバンドを自分自身にしているので、最近では余裕を持ってグルグル巻きが出来ています。その成果が出ているのかもしれません。結局、Aさんには頭の鍼3本で終了となりました。

これからの治療、益々変化(進化?)していきそうです。

大沼理論と操体法

(赤いラインが腸管膜根)

60才代の男性患者Bさん、スポーツジムで速度の速い歩行器で歩きすぎて、両膝が痛いそうです。そこで、ベッドに仰向けになってもらいます。大沼四廊先生がおっしゃった通り右脚が縮み、左脚の方が2cm長くなっています。これは、腸管膜根という小腸を支えている部位が縮んでいるのが原因です。右ソケイ部を触るとやはり、痛みがあります。そこで、私が軽くBさんの右脚を引っ張り、長い方の左カカトを軽く踏み込んでもらいました。

 

 

「ああ、これで脚の長さは整いました・・・・ここ(ソケイ部)痛くないですか?」

「痛くないですね。」

「そしたら、ちょっと歩いてみてください。」

「・・・・あれっ?痛くない・・・・・昼間歩きよって、右側にヒョコヒョコと倒れる感じやったのに・・・・普通に歩けて(膝が)痛くない。」

大沼四廊先生の理論で操体法を行うと、カラダがもっと素直に動くのかも知れません。そこで、Bさんには、万能ゴムバンドで両脚を巻き込んで一気に血液を流す治療も行いました。これからの私の治療法は、骨盤修正がまず最初になっていくでしょう。そして脊柱を正す、その後山元式新頭鍼療法。

今月も、19日には大沼四廊先生のセミナーに行きます。どのような展開になるのか楽しみです。

サンゴと胎児

9年前に、名古屋予防医学セミナーで大沼四廊先生が、何故難病は、靭帯などが石灰化していくのかを解明したお話がありました。ざっくりとした内容で私が説明いたします。

ストレスが多いと血管が収縮し、流れが滞り新陳代謝が悪くなり、死んだ細胞が残る。そうすると、呼吸が浅くなり二酸化炭素を吐き出せなくなる。すると二酸化炭素を好み酸素を必要としない嫌気性菌が、二酸化炭素を取り込み石灰化するそうです。これは丁度、海のサンゴが二酸化炭素を取り入れサンゴを増幅するのと同じです。

大沼先生は、30年もの間、「なぜ石灰化するのか?」考え続け、ふと閃めかれたそうです。羊水は海水と同じ塩分濃度です。初期の胎児には骨はありませんが、いつの間に作られていきます。この過程がサンゴが出来る過程と同じなのです。羊水には二酸化炭素がありそれを好む嫌気性菌と一緒になり骨格を作り上げるそうです。

さて、そこまでは解明出来た大沼先生、「石灰化した靭帯は、どのようにすれば元に戻るのか?」

と頭の中がモヤモヤし、普段は余り読むことのない分厚い医学書を取り出し、机の上に置いたそうです。そして最初に偶然開いたところに、「乳酸菌がカルシュームを溶かす」と書いてあったそうです。奇跡的な出会いです。

特に、ぬか床には物凄く乳酸菌があるので、ぬか床自体を食するといいそうです・・・昔の日本の生活に戻ることが健康生活への道なのです・・・・漬け物・・・再挑戦するか!

大沼式万能ゴムバンド

(万能ゴムバンドを取った後のリラックスしたAさんの足)

私は、治療という仕事が好きなので、基本的に疲れることはありません。しかし、3日間萬翠荘で制作すると、ものすごい疲れに襲われて、昨日もヘトヘト、今朝おきてもヘトヘト。そこで、大沼四廊先生の万能ゴムバンドを両腕、両脚、頭、タスキ、肩と様々試して徐々に身につけることにしました。やっていく内に馴染んできたので、「これならやれる」状態となり、元気なりました。

「先生、今日はどこも悪ないんよ、調子いい。」

「そしたら、今日は全然違うことをしましょうか?」

ということで、70才代の女性患者Aさんに、万能ゴムバンドでの治療をすることにしました。まず畳間で仰向けになってもらい右ソケイ部を押圧。

「痛い!先生そこ痛い。」

「左(のソケイ部)は?」

「あまり痛くない。」

やはり大沼先生がおっしゃる通り右腸骨が縮んで上に上がっているための痛みです。

『腸管膜根は第一腰椎の左側から右仙腸関節部にかけて斜めに付着しているため、ストレスを受けると収縮して、右側の腸骨を前方上方向に狂わせます。右の骨盤が狂うと右側の下肢を栄養する大腿動脈や静脈が圧迫され右下腹部にうっ血が生じます。』

これは、大沼四廊先生の著書「椎間板ヘルニアは確実に治る」にキーポイントとなる個所として載っている一節ですが、その通りでした。そこで、私が勝手に考案した操法で右ソケイ部の痛みをとりました。この操法は近々YouTubeを制作して紹介するつもりです。大沼先生が50万人以上のがんや難病の方々の体質改善に関与された結果、分かったことは、いかなる病状にも鎖骨下動脈の圧迫があるということでした。

そこで、Aさんの鎖骨と胸骨のつなぎ目(胸鎖関節)を押圧。やはり痛みがあり、左側の方がより痛いそうです。大沼先生によると、このつなぎ目が重症化するほど、癒着し、心臓の出口の大血管が圧迫され、血流が悪くなっていくそうです。確かに、いくら血液の質が良くても、出発点が歪(いびつ)になっていれば、血液が逆戻りしてしまい新たな病気を作ってしまいます。

そこで、Aさんの胸鎖関節や肋骨と肋骨の間を軽くマッサージ。この2つの操法だけでもAさんは調子が良いようです。次に万能ゴムバンドで左脚をグルグル巻き、続いて右脚。

「先生、これすごいね、指が紫色・・・・・先生、力いるでしょう。」

「ホント、いるよ・・・今巻いているところの、動かなくなっているような血液をソケイ部の方に押し上げて、ゴムバンドを下から一気に外して、上の血液を下に流すんです。」

などと説明しながら、行います。今度は骨盤にやや大きめのゴムバンドを締めて骨盤を調整します。これをすると、脚が非常に軽くなり、四股(しこ)を踏むと楽々で出来ます。ついでに細いゴムバンドでタスキがけを軽くして終了。しばらく、大沼先生のYouTubeを2人で見ていると、

「先生、トイレに行きたくなった。」

急いで骨盤のゴムバンドを外してAさんはトイレへ、

「先生、便が出た・・・・治療中にこんなの初めて!」

大沼式万能ゴムバンド、恐るべし。

色々あった1日

日仏文化交流展で来日されているフランス所属団体の会長さんが、息抜きのため私の故郷に来られました。東温市にある惣河内(そうこうち)神社の社務所は、私が生まれ小学校5年生まで生活したところです。現在は、弟夫婦と母親が社務所の隣りにある実家に住んでいます。社務所には一畳庵という俳人・松根東洋城先生が1年半住まわれた実際には一畳半の畳間があり、見学することが出来ます。関係者合計6名が、社務所でゆっくりくつろぎタイム。梅雨前の清々しい天気に心地よいそよ風・・・新緑が鮮やかで、100種類ある山あじさいが清楚にたたずんでいました。

私は案内役を済ませた後、松山市内の萬翠荘に寄ってみました・・・思った通り作品は、どなたかが触れて、一部壊れていました・・・・積み木ですから、これも作品の一部、予定されたハプニング・・・予定されているので、本当はハプニングとは言えません。修復に30分ほどかかり、午後8時の治療のため帰宅。

40才代の男性患者Cさん、半年前から両腕を上げると痛みがあり、様々な治療を受けても治らないそうです。そこで、大沼四廊先生がやっておられた臀部のコリを取る操法をやってみました。

「どうですか?  腕上がりますか?」

「・・・あれっ、上がります。」

Cさんの痛みは面ではなく、両肩とも点で痛いので大沼先生の操法が効果あると思いやってみたのですが、効果が出ました。後は通常にの山元式新頭鍼療法(YNSA)で10→3位痛みが取れました。

今後とも、大沼式の治療法も加味しながら患者さんと向かい合っていこうと思います。

膀胱子宮治療点が効いた

「朝から2回吐いて・・・頭痛が激しく・・左の奥歯が痛いし・・・・右目も痛いんです。」

予約なしで、突然の訪問でした。うつ向きかげんで本当に辛そうな40才代の女性患者Bさんに、何を食べたか伺いました。

「昨日、唐揚げを食べました。」

「それがいけなかったかも知れませんね。」

大沼四廊先生の著書「がんの盲点 白血病はがんでない」には。下記のような一節があります。

『食材ばかりでなく、調理の仕方にも危険があります。最も危険な調理法は、油炒めです。その理由は、油は熱で酸化するからです。不調時に、酸化した油を大量に搾取する事は、内臓の働きも低下しているために、脂肪を分解するリパーゼの分泌が悪くなり、未消化の脂肪が、体内に混入することになります。未消化の脂肪は、体内で不安定な酸素と結合して過酸化脂質を作ります。この過酸化脂質が血管の内膜に浸透して溶かして内臓出血を誘発することが知られています。フライドポテトなどの揚げ物のおやつ類にも同様の問題があります。』

とあったのを思い出し、Bさんには食べ物の大切さを説明しました。置鍼した後、大沼先生の治療動画を見てもらう事にして、早速治療に入りました(すっかり、足の長さを比較するのを忘れてしまいました)。左上の奥歯と頭痛があるとの事なので、左眉毛と左頬骨弓の下に2本置鍼しました。

Bさんは非常に感覚が鋭いので反応が早いのです。左小脳の治療点に置鍼すると、

「あれっ・・・目が開いてきた。」

「あっそうか、目も痛かったんですね・・・目の治療点にも鍼刺しますね。」

と、オデコの右側に置鍼しました。次に左膀胱治療点に置鍼すると、

「・・・・グラグラしていた奥歯がしっかりしてきた。来た時10じゃったんが、3くらいになってます。頭痛も無くなったし・・・唾液が出てきました。昨日、歯医者に行ってどこも悪ないと言われ治療してもらえなかったのに・・・・」

「今刺したのは、膀胱や子宮と関係があるところです。」

「やっぱりね・・・3年前に左の卵巣を取っているんです。そして、子宮内膜症の薬を飲み続けないと癒着すると言われ、薬を飲み続けると糖尿病になる可能性もあるとも言われました。」

やはり薬漬けの治療のようです。それにしても、膀胱子宮に関係する治療点の置鍼は効きました。残りの7つの診断点全ての圧痛がなくなりました。やはり、3年前の卵巣摘出と今回の症状は関係しているようです。立ち上がる時、ふらつきがあったBさん、もうふらつきはありません。よかった、よかった!