ハスの花

 

 

日曜日は、実家のある東温市の親戚宅で施術をしています。

お世話になった東温市の河之内で、何らか形で恩返しが出来ればと思い、少しずつ実家に近づいていますが、どのような形になるか、分かりません。

今日訪れた実家の池に綺麗なハスの花が浮かんでいました。弟の河之内(実家の地域名)への愛情の表れです。この池では、弟とよく遊んだものです。

「敦、ありがとう!父ちゃんが、祖父ちゃんが、そして祖母ちゃんが喜んどるぞ!」

ペンがない

昨夜から、懸命にiPad用の白いペンを探しているのですが・・・・見つかりません。早朝、寝ぼけてまなこで、再び捜索。私が20才代、ニューヨークでナムジュンパイクさんというヴィデオアート創始者のアシスタントをしていた時のことを、思い出しました。

「佐伯さん、ボクの人生は探し物をする時間が、多くて・・・・ずいぶん損しているんだ、はっっっはあ!」

とニコニコ顔でおっしゃっておられました。創造の主は、混沌とした空間に身を置き思いもよらぬ作品を産み出します。パイクさんのロフトは、まさにそんな空間。探し物を始めると、それはそれは時間がかかります。

私の施術所は、パイクさんのロフトのような混沌とした空間ではありませんが見つかりません。こういう時はあきらめが肝心。今日のカルテは、iPad ではなく、紙に書くと決め、その準備をして、いつものように熱い風呂に入ることにしたのです。

服を脱ぎ、最後に右の靴下を脱ぐと、白いペンが・・・

「ポロン!」

「何じゃこれ・・・・手品じゃあ!」

という訳で、いつものように施術が出来たのでした・・・めでたし、めでたし。

単純な生き方

鍼灸師として仕事をしていると、血液の質と流れが最も重要なことだと感じます。血液の質を良くするには、食べ物。そして、ストレスの少ない生活が重要になります。血液の流れを良くするには、身体の歪みを取り、適度な運動をする、サウナやお風呂で血液を促す。

私が日頃生活している時、血管の状態をイメージすることが多いのです。

「この食べ物を身体に入れた時、血管の状態はどうなる?」

と、無意識の内に考えています。端的に言うと、体温の高いニワトリ(42℃あります)の肉(牛や豚は39℃あります)を体温36.5℃の体内に入れると、ベタベタになる。体温の低い魚を体温36.5℃の身体に入れるとサラサラになる。

良いタンパク質を取りたいならば、大豆。

肉食などする必要はありません。という単純な考えで生きています。

明日は、興居島

明日は、興居島。

準備万端で臨みます。20時10分で治療を終了し、これからバックを完璧に準備。

なんべんも確認して・・・・おやすみなさい。

準備

大谷翔平選手からは、学ぶことがたくさんあります。人に対しても、物にたいしても素直で謙虚に接します。そして、何より準備を徹底的にしていることに、頭が下がります。

先日、登板予定であった投手が投げられなくなった時、自ら「投げる」と挙手をしたとのことでした。その男気が素晴らしいし、結果を残す実力は申し分なしですが、これは日頃の準備を怠っていないという事実の表れだと思います。

今晩、日本刺絡学会の講習会参加のため、夜行バスで東京に向かいます。大谷翔平選手を見習って準備をしっかりしています。楽しみです。

所作

施術をする上で、所作が大切であるとやっと気づきました。無駄のない所作は、無駄のない空間から、道具から生まれます。茶道をされている方にとって、全く当たり前の事が・・・・実は、簡単ではない・・・自然と身につくよう努力します。

70才・・・これからが勝負です。

変わります

お灸箱を少し改良しました。

移動の最中に線香が、小さく壊れてしまう時があるので、カット綿を2枚敷くことにしました。また、物入れの区切りをアルミフォイルでおおう事で、少し感じが良くなりました。

経営の神様、松下幸之助氏の「物を大切にしている人は、人間関係を大切にしている」という言葉がぐさっと胸を突き刺しました。

「果たして私は、物を大切にしていたのだろうか・・・・いい加減な自分に気がついた・・・・70年も何していたのだろう・・・・大丈夫、今からでも変われる。」

私は、変わります。

明日は、興居島!

 

今日は、治療が終わったのが、たった今、21時。明日、興居島へ出張治療のため、これから買い物して、夕食して早く寝ます!

林さとみ展

 

最近は、日曜日に東温市で、出張治療をする機会が増えて来ました。東温市にお住まいの方で、鍼灸治療に興味がある方は、090-6938-7759に連絡していただくとありがたいです。

今回は、治療の合間に、実家で企画している久万高原町在住の人形作家・林さとみさんの展示会を見に行きました。林さんは、昭和の日常生活を愛情たっぷりのほのぼのとしたタッチで作り上げておられます。そこで、林さとみさんのプロフィールを調べると、お父様が地域の発掘活動(上黒岩岩陰遺跡の発掘)に貢献された高岡忠義さんであることが分かりました。林さとみさんの根底に流れる郷土愛を知った気がしました。

とにかく、素晴らしい空間です。

私の祖父は、佐伯巨星塔(きょせいとう)という俳人で、俳句の師である松根東洋城先生が、実家の社務所(当時は、ここで生活していました)で1年半滞在し、地元住民をまきこんだ句会を開いていました。その情景を紙粘土でユーモラスに表現されています。思わず笑ってしまいます。

私の祖父、祖母、母とその姉妹4人が当時のまま再現されています。芸術の素晴らしさをストレートに感じました。私も同じ道を歩んでいました。残された人生、少しでも郷土に貢献できることをしてみたいと思っています。

興居島での会話

「私が幼い頃、よく咳き込んで病弱だったのね。戦前の話だけど・・・・祖母さんが、霊感の強いOさん宅に、連れて行って、ご祈祷をしてもらっていたのよ。ご祈祷が終わったら、私は仰向けになって・・・・そしたら、祈祷師のお婆さんが、煙の出てる線香を、顔の上でグルグル回すの。」

「へ~、そんなことやってたんですか。」

「そう、昔は医者も病院も少なかったから・・・・そしてね、提灯(ちょうちん)を持ったうちの祖母さんが、外に出て線香をグルグル回してお清めするのよ。」

「へ~!」

「夜遅くまで遊んでいると、そういう場面に出会すこともあって・・・・怖いのよ。」

「そりゃあ、怖いですね!」

おしまい。