木霊療法、と呼ばれた積み木(その6)

40年前、木霊療法と呼ばれた積み木(その6)

本屋で何気なく手にした「からだの設計にミスはない」そのタイトルと、表紙の絵がとても気になり、そして、冒頭には、「日本は宝島」とあり、ピーンときました。

「私の治療法をね、橋本式だとか、私が開発したものだとか皆さんよくおっしゃいますが、これね、私が自分で発明したことなんか、なんにもありゃしない。全部、民間から頂戴したものです。」

これを読んだとき、正直な人だ!と益々興味深々。そして、

「日本にはまだいくらでも宝があるんだけれども、みんなそれを拾ってみがかないから、まるで宝のもちぐされだよって。」

当時、ニューヨークから帰って、日本の良さを感じており、神道の家に生れた自分を改めて考えるキッカケとなりました。

私が育った神社には、御神木があり砂利道の参道があり、小川が流れ、背景には鎮守の杜。

まさしく、癒しの場だったのです。ここまで書いて、改めて神社がもつ医療的な要素を考えています。

おっとと、話が外れてしまいました。とにかく、この「からだの設計にミスはない」との出会いで、操体法にのめり込む事となります。そして、次に買った本が「操体法写真解説集」。

この写真集を参考にしながら、独学で操体法を勉強し始めました。    (つづく)