底冷えの京都で (その4)

冬の京都は、底冷えがします。

前日の施術が気持ちよかったので、2日続けての施術となった92才の女性患者Aさん。

連日オイルヒーターをフル稼働しているためか、初日に比べると室温が上がっている様です。

まず腹診をします。肝経に圧痛点があるので、太衝(タイショウ)というツボと足臨泣(アシリンキュウ)というツボに3~5壮のお灸。これらは、足の甲にあります。

これで、圧痛点がなくなりお腹が柔らかくなりました。

Aさんは、ベッドで横になり右腕を「腕マクラ」にして、テレビを見ることが多いそうです。そのため肩から腕にかけて痛いそうです。

こんな時は、親指の母指球が痛いはずです。

「痛っい‼️」

「ね~~、ここ痛いですよね。ですから軽く触れるだけにしましょう❣️この治療では、カラダに変化が起こることが、よくあります。何か変化があれば教えてくださいね。」

圧痛点に触れるか触れないかの微妙な指加減。この状態をしばらく続けます。

「足が暖かくなってきました❣️」

「今度は、反対の手のひらが暖かくなってきました❣️」

「首が暖かくなり、全身の血流が良くなった感じです❣️」

今度は、右手薬指の第2関節に、軽く触れます。

「アレ?カラダがふわふわ浮いている感じです。不思議やね~~、昔、海水浴していて、ポカーンと浮いてた感覚を思い出したワ~~。」

「昔、海で浮いた時って、気持ちよかったですか?」

「物凄く気持ちよかったの~~❣️」

「不思議ですね~~カラダって!どうやら、皮膚を通して昔の気持ちのいい感覚が、蘇(よみがえ)って、治っていくことがあるみたいです。」

ゆっくりと起き上がっていただき、右腕を触ってもらいました。

「アレ?痛くない❣️・・・どうしたの?・・・不思議やね~~」

過去の感覚が蘇(よみがえ)って良くなった例です。