底冷えの京都で(その5)

ピアニストのCさんからLine が入りました。

「おはようございます

打撲、治療可能ですか?

昨日、左手薬指の第2関節を強打❗️腫れは引いてきていますがピアノを弾くと痛い。明日、伴奏の本番と教会の礼拝オルガンがあります。夕方以降、ちら、っとみていただけますか?」

という内容に、

「おはようございます?それは、大変です。まず、打撲部位を氷水で、気持ちの良い程度(タオルなどを使い)で冷やすことが一番です。

その後は、私がします。16時30分に来れますか?」

と、返信し治療を始めました。

地下鉄の階段を上っている時、前向きに倒れ、瞬間的に左手薬指の第2関節で支えて打撲したそうです。上り階段だった為、体重が全て掛からなかっただけ、不幸中の幸いです。

まず打撲したところを氷水で冷やし、打撲した周辺を軽くつまみ、痛みがある箇所をチェック(撮診)し、赤鉛筆で印します。赤鉛筆で覆われた左薬指から、肘にかけての範囲が負荷のかかった部位となります。

この負荷が対角の右第4趾から膝の外側にかけて同様に現れます。この事をCさんに伝えると、

「あっ、それでだ~~、今朝起きた時、右足のふくらはぎが引きつりそうになった❣️

なんで~~?と思ってたんだけど、納得❣️」

と納得していただき、まず、緊張している右ふくらはぎをストレッチする事から始めます。

十分ほぐれた後、右第4趾の圧痛点にお灸をします。

すると、動けなかった左薬指が徐々に動き始め、小指や中指も動きが柔らかくなってきました。

「これだったら、明日弾ける❣️」

という事で、後は、柔道整復師のむっちゃんにテーピングをしてもらい終了。

演奏の翌日、こんなメールをいただきました。

「おはようございます。

シーネを付けたまま弾く事ができました。終わってから冷湿布で冷やして。

腫れもだいぶん引いてきました。

なぜか今回、怪我の瞬間から冷静な自分がいて「えらいことやっちまったわ❗️」と思いながらも全く慌てませんでした。年の功?

佐伯先生とむっちゃんには感謝感謝❗️

ほんとうにありがとうございました。しばらく調子に乗らずボチボチ練習します。」