モゾモゾ体操(その1)

モゾモゾ体操(その1)

操体法の創始者、橋本敬三先生は、90才の時大腿骨骨折のため、寝たっきりの生活を亡くなられる95才までされたと伺っています。しかし、先生の背中は床ずれする事なく、綺麗なままだったそうです。

生を受けた以上、誰しも迎える死。

全ての人が辿る道ですが、気持ち良く迎えたいものです。橋本敬三先生は、ベッドの中で、気持ち良く操体法をされていたのだと思います。それで綺麗な背中でおられたのだと思います。

そこで、私が90才を迎え、ベッド生活を余儀なくされたと仮定した時のモゾモゾ体操を作ってみようと思います。

イラストのように、肘から指先まで赤色の大切なツボ(要穴と言います)が、沢山あります。あと、こんなに要穴(ようけつ)があるのは、膝から足先にかけてのみです。
今回は、肘から指先までの要穴に、刺激を与えつつ気持ちよくカラダをねじる体操。

仰向けになり、両膝を立て、両手をお尻の下に敷き込みます。それでゆっくりゆっくり膝を倒します。ただそれだけ。

ゆっくり体重をかけるので、手首のツボにはいい感じで圧がかかります。呼吸は、ゆっくり動いている間は、出来るだけ鼻から吐きます。

可能なだけ倒した後は、今度は吸いながら倒します。そうすると、稼働域がもう少し広がります。限界まで吸って、あとは一気に吐けば、ワンセット終了。気持ちが良ければ、何回もしても構いません

また、両膝を倒し体重がかかってない方のフリーな手は、両膝と対角になるように、伸び伸びと伸ばしてみるのもいいですね。

ただし、これは掛け布団と敷き布団とに間が出来るので、冬場には不向きです。
まずは、こんな簡単なことからモゾモゾ体操スタート。