京都出張1日目の午後7時から操体法の勉強会。
丸住和夫先生の揺らしのコリほぐし操法を習いました。
速効性がある驚きの操法です。
早速、2日目の午前中の治療で使うことになります。
90才代の女性患者Aさん。
「最近は、おかげさまで調子がいいんですよ。」
とにこやかなお顔をされています。
「そうしたら、今日は足もみをしましょう。」
花冷えの京都では、お布団の中でゆっくりしていただき、足を揉(も)んでいくのが一番。
ふかふかのベッドで正座して足を揉(も)みます。
「あっそうだワ!ふくらはぎに長年のコリがあるの。」
と、Aさんは起き上がって右ふくらはぎのコリを指で押して、教えてくれました。
「それでは、コリを取る操法をやってみましょう。」
と、昨夜習った操法を試してみます・・・・・ところが、何度やってもコリは消えません。
そこで、いつもやっている皮膚に軽く触れるだけの操法に切り替えました。右ふくらはぎの中央よりやや上の外側にあるコリを見つけ、左中指先端を軽く触れ、ゆっくり呼吸をすろだけです。ぼ~~とするのが得意な私には、打って付けの操法です。
「私が飼っていたカナリヤがね~、可哀想なことに、ヘビにやられたの。ヘビは、鳥かごの入り口を、上に開けて入って来て、カナリヤを丸呑(の)みにしたの。そのあと、とぐろを巻いて鳥かごに、ず~といたの。可哀想なことをしたワ。」
「私んちも、親父が鳥好きなもんで、小鳥を沢山飼っていました。文鳥がやっぱりヘビにやられました。文鳥の小屋だけ網目が大きかったので、シマヘビは入る事が出来たんですね。とぐろを巻いてじっとしていました。呑みこんでしまったら、お腹が大きくて出られないんです。つがいのもう一羽が、怖じ気づいて止まり木で小さくなっていました。」
などと鳥やお花の話をしたり、ゆっくりした時間が流れました。30分くらい経過したので、コリを確認したところ、見あたりません。
「コリがなくなったようなんですが・・・」
「あれっ?・・・まだ小さい(小指の前をつまんで私に見せくれます)コリがあるはずなんですけど・・・」
Aさんは起き上がってふくらはぎのコリを探し始めました。
「・・・あれっ、やっぱりないワ❣️不思議ね~~」
なくなったようです。後は外踝(そとくるぶし)の外果治療点にパイオネックスを貼って、終了としました。