バイクで転倒し右上腕が、上がりづらいし、後ろに腕を回しづらい30才代の男性Cさん。山元先生は、合谷診を丁寧にされます。
「Number 1とNumbers 2とどっちですか?」
と、少し英語の入った質問から始まりました。山元先生は娘さんの美智子先生と英語で会話をされておられるので、ポロっと英語が溢(こぼ)れるようです。
「Number 1です。」
「左ですね・・・・(右とは)反対ですね。」
たとえ、右上腕が上がりづらくても、合谷診で反応があった左から、治療は始めます。このことは、今回のセミナーの最も重要なポイント。講師の加藤直哉先生が何度も何度も、説明してくださいました。
山元先生は、おでこの生え際にあるA点に、置鍼されます。
置鍼される度に、合谷診で確認されます。たった1本の置鍼で、左の合谷(親指と人差し指の間)のコリが取れ、今度は右の合谷にコリが現れました。
そこで、山元先生は、正中線よりやや右のA点に2本置鍼。
「ほら・・・今度は?」
合谷診をしながら山元先生はCさんに尋ねます。
「まだ、少し・・・でも、右肩に血が流れている感じがします。」
「ここに、一つのしこりがある。」
山元先生は、先程刺した2本の鍼の中間に置鍼。数mm単位の間隔です。
「今度は、どうですか?」
「両手が伸びるようになりました。ただちょっと、ひっかかりがあります・・・腰もちょっとヘルニアがありますが・・・(痛みが)無くなりました・・・5以下になりました。」
「じゃあ、耳出して。」
山元先生は、右耳のすぐ前にある耳穴から1.5cmくらいの間の圧痛点(イラスト参照)に1本置鍼されました。
「液が流れる感じです。」
「これが、一番大事ですね~~」
Cさんの右上腕は、引っかかりはありますが、左上腕と変わらないくらい上がり、後ろに回すと、可動域が、圧倒的に広がりました。
わずか5本の置鍼で終了でした❣️