宮崎YNSA セミナー(症例1)

第1日目の午前中、山元式新頭鍼療法(YNSA)の概要説明があり、余った時間を山元先生の治療(参加された先生方の治療)に当てていただきました。

30才代の男性Aさん。

左目がピクピクと動いて気になるそうです。

山元先生は、Aさんの左右の合谷診(親指と人差し指の間の触診)を同時にし、左右のコリの違いを聞きわけながら、一番強いコリを探されます。

そのコリが左手の合谷のソマトトープ(小さな人型)の頚椎に当たるところだったようです。

山元先生は、Aさんのオデコ中央部、やや左よりの生え際に親指をゆっくり当て、

「これと、これは・・・これですね。」

「ハイ!」

直径0.25mm長さ15mmの鍼をゆっくりと刺されます。

「これは、どうですか?」

「さっきとは、全然違います・・・・でも、まばたきをすると、違和感があります。」

「これと・・・・これは、これ?」

「あっ、そうです。」

山元先生は、ゆっくりと、しっかり鍼を刺されます。オデコ中央部に5本置鍼。

「どうですか?」

「だいぶ、いいですね~」

次に、眉間の左眉毛やや上にある圧痛点に置鍼されます。

「今のいいですね!」

と、Aさん。その時、冨田先生が、

「そこは、口腔ポイントです。」と説明がありましたが、山元先生から、

「いいや・・・・ここには、目があるじゃない?」

参加メンバー全員が、キツネにつつまれたような雰囲気になりました。続けて、山元先生は、右目と鼻の中間点を指差して、

「ここは、口じゃね。」

もう何が何だか、訳が分からなくなりました。初めて聞くポイントです。

「なんでそうなのか・・・分からない・・・圧痛点は、敏感でしょう・・・圧痛点が同じところで、模索しているような、連携しているような・・・ツボというのは、1つの小さい反応が起こっているんじゃないか・・・・と、思うんです・・・とにかく、分からんことが、いっぱい・・・・ハッハ、ハ、ハ・・・・」

「先生、鍼は刺した時が、一番効きますか?」と、どなたかが質問されました。

「一番効きますが・・・まあ~時間を置いた方がいいけどね・・・鍼は・・・100%でなくてもいいみたい・・・めぼしをつけて、刺せばいい!」

ポカ~~~ンとした時間の経過と共に、Aさんの左目ピクピクも治ったようです。