宮崎YNSA セミナー(症例9)

5~6才の男の子Iくん、お母さんと一緒に入室。夜尿症です。

「毎日?」

「ほぼ毎日です。ただ鍼をしている間は、良かったです。」

山元先生は、Iくんの小さな左右の手を同時に、包むように持ち、

「こっちは、ないね・・・・あるのは、こっちだね。」

Iくんの右手に、コリがあったようです。山元先生は、Iくんのオデコ中央部やや右の生え際に、パイオネックス(円皮鍼)を貼っていかれます。

「ボク・・・押さえると、痛い?」

Iくんは、首を横に振りちょっと強がりを見せます。山元先生は、Iくんのオデコにmm単位で密集しパイオネックスを貼り、やや強めに押されます。

オデコの中央部は、A点と言って頚椎に対応する個所なのですが、山元先生は、このA点の狭いエリアにソマトトープ(小さな人型)を見つけておられるようです。

しかし、余りにも超越した天才芸のため、私には、全く理解できません。

夜尿症ならば、Y点(側頭部にあります)の膀胱点に置鍼のはずですが・・・・

両手をオデコに当て、嬉しそうにお母さんと一緒に退出するIくんを見ながら、

ちょっぴり、ため息が出てしまう私でした。