猛暑の京都出張2日目、70才代の女性患者Aさん。脊柱管狭窄症と診断されています。
「左膝の内側が、朝起きた時から痛いのよね。それと、腰が重い感じ。」
「そしたら、膝を先に診ましょう。左膝の痛いところが、左肘にも同じ様にありますから、左肘に鍼をしますね。」
山元式新頭鍼治療(YNSA)では、左下肢の状態が左上肢に反映される原則を、治療に使います。Aさんの左肘の圧痛点に鍼を刺して抜く治療をしながら、左膝の状態をAさんに聞いていきます。
「どうですか?」
「ずいぶん、いい感じ。」
「これで、どうですか?」
「・・・いい感じ!」
という事で、膝治療は終了。続いて、合谷診(親指と人差し指の間の触診)の後、オデコ中央部に2本、左右耳ウラの圧痛点に、一本づつ置鍼。
特に、耳ウラの鍼は、山元先生になりきってしっかり置鍼。すると、この1本でAさんの腰が楽になりました。改めて、鍼1本のパワーを実感しました。